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2010 年度 実績報告書

統一後ドイツにおける教育課程編成に関する理論的・実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730624
研究機関広島大学

研究代表者

吉田 成章  広島大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (70514313)

キーワードカリキュラム論 / ドイツ / 教育課程(カリキュラム) / 教授学 / 一般陶冶 / 教育学 / コンピテンシーモデル
研究概要

本年度の成果は、以下の三点に集約できる。(1)統一後ドイツにおけるカリキュラム改革に関する実証的資料を継続的に収集できたこと、(2)資料を基に、同一後ドイツにおけるカリキュラム改革の特質を分析できたこと、(3)理論的・実践的課題を明らかにして発信できたこと、である。
この三点に関わる具体的な成果は、以下のようになる。まず、ベルリンの小学校(Grundschule)を訪問し、前年度と同じ教師の指導する学級の授業を参観することができた。さらに、東ドイツ出身の教授学者コリアント(Coriand, R.)教授にインタビューを行い、統一前後の教授学研究・授業実践の状況を聞き取ることができた。これらの資料を基に、ドイツ統一後のカリキュラム改革の特質を「コンピテンシーモデルに基づくカリキュラム改革と授業実践」であると分析し、旧東ドイツ諸州を中心として作成された諸州共同版学習指導要領の構造と課題を実証的に明らかにした。また、これらの資料やインタビューの内容もふまえて、『ドイツ統一と教授学の再編』を出版し、理論的・実践的課題についても言及した。これらの中で、PISAショックをはじめとした「学力」の問題を発端としながらも、東西間格差や移民の問題も孕みながら、子どもたちの「生活」の問題への対応が学校・教師に迫られていること、さらにそれらの課題に応えるための教授学枠組みの再編が重要な課題となっていることを明らかにした。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 学校カリキュラムにおける「時間」の問題2011

    • 著者名/発表者名
      吉田成章
    • 雑誌名

      教育学研究紀要(中国四国教育学会編)

      巻: 56巻(CD-ROM版) ページ: 79-84

  • [雑誌論文] 「ジャンル・アプローチ」にもとづく教科書の研究(2)2011

    • 著者名/発表者名
      深澤広明、吉田成章, 他4名
    • 雑誌名

      教育学研究紀要(中国四国教育学会編)

      巻: 56巻(CD-ROM版) ページ: 157-168

  • [雑誌論文] コンピテンシーモデルに基づくカリキュラム改革と授業実践2010

    • 著者名/発表者名
      吉田成章
    • 雑誌名

      広島大学大学院教育学研究科紀要 第三部

      巻: 59号 ページ: 11-20

  • [学会発表] 「ジャンル・アプローチ」にもとづく教科書の研究(2)2010

    • 著者名/発表者名
      深澤広明、吉田成章, 他4名
    • 学会等名
      中国四国教育学会第62回大会
    • 発表場所
      高松市
    • 年月日
      2010-11-21
  • [学会発表] 学校カリキュラムにおける「時間」の問題2010

    • 著者名/発表者名
      吉田成章
    • 学会等名
      中国四国教育学会第62回大会
    • 発表場所
      高松市
    • 年月日
      2010-11-20
  • [学会発表] ドイツ教授学における「一般陶冶」の問題2010

    • 著者名/発表者名
      吉田成章
    • 学会等名
      日本教育学会第69回大会
    • 発表場所
      東広島市
    • 年月日
      2010-08-22
  • [学会発表] コンピテンシーモデルに基づくカリキュラム改革と授業実践2010

    • 著者名/発表者名
      吉田成章
    • 学会等名
      日本カリキュラム学会第21回大会
    • 発表場所
      佐賀市
    • 年月日
      2010-07-04
  • [図書] ドイツ統一と教授学の再編-東ドイツ教授学の歴史的評価-2011

    • 著者名/発表者名
      吉田成章
    • 総ページ数
      311
    • 出版者
      広島大学出版会

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公開日: 2012-07-19  

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