研究概要 |
本年度は,研究課題であるヴィゴツキーの一次資料を収集し,幼年期の発達に関して理論的に整理することを目的とし,以下の通り実施した。 1, 現在の幼年期カリキュラムにおいて,ヴィゴツキーがどのように位置づけられているのかを欧米圏のカリキュラムに焦点をあて先行研究を検討した。その成果は,日本教育方法学会第45回大会で"幼年期カリキュラムにおけるヴィゴツキーの位置づけに関する検討"と題して発表した。 2, 2009年11月にロシア人文大学で開催されたヴィゴツキー記念国際会議第10回大会へ参加し,資料収集とヴィゴツキー研究者と意見交流を行ってきた。同大学にあるヴィゴツキー資料館およびモスクワ国立図書館で児童学に関する資料を収集してきた。 現在,その資料をデジタル化し,整理している段階であるが,児童学資料のなかの「崩壊」いう概念に着目して整理したものを、教育学研究紀要第55巻に"ヴィゴツキー発達論における「崩壊」"と題して投稿し刊行された。
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