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2010 年度 実績報告書

ヴィゴツキーの発達論を手がかりとした幼年期カリキュラムに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730625
研究機関広島大学

研究代表者

岡花 祈一郎  広島大学, 大学院・教育学研究科, 助手 (50512555)

キーワードヴィゴツキー / 発達 / 保幼小連携 / カリキュラム
研究概要

本年度は,研究課題であるヴィゴツキーの一次資料の分析を行い,幼年期の発達とカリキュラムの基礎理論を構築した。本研究の成果としては次の点が挙げられる。
第一に、ヴィゴツキーの発達理論を手がかりとして、幼年期の子どもたちは発達的な「危機」をむかえる年齢期であり、それを踏まえるならば、就学にともなう彼らの戸惑いや困惑を保育者や教師は理解すべきである。第二に、学校文化を取り入れた模倣やごっこ遊びなどの活動をカリキュラムに組込むことにより、安易な早期教育に陥るのではない就学準備の在り方を構想することができる。成果は以下の通りである。
1,現在の幼年期カリキュラムにおいて,ヴィゴツキーがどのように位置づけられているのかをわが国と米国における受容形態を明らかにした。その成果は,日本教育学会第69回大会で"日本と米国におけるヴィゴツキーの受容に関する比較検討"と題して発表した。
2,カリキュラムに関して、『子どもの教育原理』について保育・幼児教育(就学前)と小学校におけるカリキュラムの基礎理論について概説した文章を執筆した。
3,幼年期カリキュラムに関して、基礎理論の成果発表の場として、平成23年3月に研究会を開催しその成果を発表した。また、保幼小連携に関連して調査研究を行い、その成果を中国四国教育学会第62回大会にて発表した。そして、現在、日本保育学会に本研究の成果を論文として投稿中である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 幼児期の模倣の役割とその意味2011

    • 著者名/発表者名
      岡花祈一郎, ほか
    • 雑誌名

      幼年教育研究年報

      巻: 第32巻(印刷中)

  • [雑誌論文] 幼稚園における非日常的な体験とその意味について-幼児たちはどのようにゴーリーに出会うか-2010

    • 著者名/発表者名
      大野歩・真鍋健・岡花祈一郎・七木田敦
    • 雑誌名

      保育学研究

      巻: 第48巻 ページ: 47-57

    • 査読あり
  • [学会発表] 保幼小連携における教員の意識調査-H市の事例を通した現状と課題-2010

    • 著者名/発表者名
      岡花祈一郎・七木田敦
    • 学会等名
      中国四国教育学会第62回大会
    • 発表場所
      香川大学
    • 年月日
      2010-10-21
  • [学会発表] 日本と米国におけるヴィゴツキーの受容に関する比較検討2010

    • 著者名/発表者名
      岡花祈一郎
    • 学会等名
      日本教育学会第69回大会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2010-08-22
  • [図書] 子どもの教育原理2011

    • 著者名/発表者名
      岡花祈一郎
    • 総ページ数
      13
    • 出版者
      建帛社

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公開日: 2012-07-19  

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