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2009 年度 実績報告書

ドイツ近代教育・市民社会生成期における絵入り啓蒙書の「身体=メディア論」研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730626
研究機関徳島大学

研究代表者

弘田 陽介  徳島大学, 大学院・ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 助教 (60440963)

キーワード「身体=メディア」論 / 啓蒙教育学 / J.C.ラヴァター / 観相術 / 汎愛派 / Fr.キットラー
研究概要

本年度は、18世紀後半ドイツの絵入り啓蒙書における「身体=メディア」論の基礎的な分析研究を進め、いくつかの専門学会で発表を行った。特にこの時代の絵入り啓蒙書の代表となるJ.C.ラヴァターの『観相術断片』を中心となる資料として読解、分析を行っている。まずその背景となる同時代の啓蒙教育学における「身体=メディア」論を母子の関係性に焦点を絞って、教育哲学会において発表した。そして、その発表原稿に加筆し、教育哲学会誌『教育哲学研究』に研究論文を投稿した。同原稿は修正付きの採択の評価を得て、3月下旬に採択が決定、5月上旬に刊行されることになっている。また「身体=メディア」論の概念規定について、アートミーツケア学会において発表を行った。歴史研究の内容をわかりやすく紹介する趣旨の発表であったために、日本における「身体=メディア」論を比較材料として論じた。加えて、未公刊の文献や古書籍を収集するため、平成22年2月にイギリスおよびドイツに渡航した。イギリスヨークの18世紀研究センターやドイツベルリン教育学研究所などで、ラヴァターや同時代の重要な教育者(特に啓蒙家H.ステファニの言語教育論)の資料を収集した。さらに日本およびドイツで、この18世紀後半という時代を分析する方法論を探る研究も行っている.ラカン精神分析学を枠組みに18世紀から20世紀までを横断する現在のドイツ・メディア論の代表者Fr.キットラーの著作を参照しながら、新たに「身体=メディア」論を構成することも試みている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 母と子の間で身体が生まれる-ドイツ啓蒙教育学における「身体=メィア論」研究序説-2010

    • 著者名/発表者名
      弘田陽介
    • 雑誌名

      教育哲学研究 第101号(採択済、印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] 18世紀後半ドイツ啓蒙教育学における「身体=メディア」論2009

    • 著者名/発表者名
      弘田陽介
    • 学会等名
      第52回教育哲学会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20091017-20091018
  • [学会発表] 人と人との『間』にある身体-生活文化における『身体=メディア論』の実践2009

    • 著者名/発表者名
      弘田陽介
    • 学会等名
      アーツミーツケア学会2009年総会
    • 発表場所
      慶応義塾大学
    • 年月日
      2009-12-05

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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