研究概要 |
平成21年度は、ハワイ日系移民の子どもたちが受けていた就学前教育を明らかにするために、19世紀末から20世紀初頭のハワイ進歩主義幼稚園であるヘンリー・アンド・ドロシー・メモリアル・キャッスル幼稚園とナーサリー・スクールの保育内容に焦点をあて考察を行った。その保育内容とは、(1)デューイの思想を受け継ぎ,子どもの興味や生活に身近なものについての主題や教材を中心としたオキュペーションやプロジェクトを展開するものであったこと、(2)多数の英語を話さない日系人の子どもたちのために、英語を理解すること,アメリカ的生活習慣を身につけることなどを教えていたこと、が明らかになった。 以上のような成果は、これまで明らかにされていないハワイ日系移民の子どもたちが受けていた就学前教育の一側面を照射するものである。
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