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2010 年度 実績報告書

国・自治体における行政の「総合化」が教育政策に与えた影響に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730629
研究機関日本女子大学

研究代表者

村上 祐介  日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (00423434)

キーワード教育行政 / 首長 / 教育委員会 / 新制度論 / 政策選択 / 地方自治 / 教育制度
研究概要

本年度は,主に理論的検討と実証分析を行った。
理論的検討に関しては,政治学・社会学などでの新制度論に関する研究動向と,教育制度研究への示唆を検討した。ここでは,新制度論の分析視角は教育制度研究の発展にとって重要であることと同時に,教育制度研究が新制度論になしうる貢献もあることを明らかにした。同時に,本研究における理論的視座と分析枠組に関する知見についても述べた。
実証分析では,これまでの研究成果も参照しながら,主に自治体レベルにおける政治的リーダーシップと政策選択との関連について検討した。その結果,第1に自治体レベルの教育政策における首長の影響力は従来から強かったが,これまではそれが潜在的であることが多かったことをデータから明らかにした。また,地方政治の構造的変容により,近年は教育政策における首長の影響力が顕在化しつつあり,その政策意図もより明確になってきていることを示した。第2に,首長の政治的リーダーシップの態様と教育委員会制度をめぐる政策選好との間には密接な関連があることを実証分析により論証した。すなわち,首長の政治的安定性や議会との関係が教育政策における首長の選好に大きな影響を与えていることを経験的に明らかにした。以上の研究から,特に近年の日本における政治的リーダーシップの変容が教育政策にいかなる影響を及ぼしているのかについて,実証的な知見と理論的・実践的な含意を得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 新制度論と教育制度研究2011

    • 著者名/発表者名
      村上祐介
    • 雑誌名

      人間研究

      巻: 47 ページ: 11-19

  • [図書] 教育行政の政治学2011

    • 著者名/発表者名
      村上祐介
    • 総ページ数
      328
    • 出版者
      木鐸社

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公開日: 2012-07-19  

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