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2012 年度 実績報告書

教育システムにおける学校分権の比較研究―財源・権限と責任の効果的配分

研究課題

研究課題/領域番号 21730632
研究機関日本大学

研究代表者

末冨 芳  日本大学, 文理学部, 准教授 (40363296)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード教育財政 / 学校予算 / 学校分権 / 学校経営
研究概要

平成24年度は、国内の学校財務先進自治体および海外文献調査を実施した。
国内の学校財務先進自治体では、学校の予算配分の金額や制度の著しい展開は見られなかったものの、学校予算をより効果的に運用するための組織開発や教育委員会支援が進展しつつあり、学校分権の基盤拡充の進展であることが検証された。文部科学省の推進する学校支援のための学校事務職員配置やそれにもとづく共同実施などが一定の効果を上げていることも県検証された。
また海外文献調査からは、近年、展開されている「教育の生産関数」研究について、集中的にレビューを実施した。「教育の生産関数」研究からは、学校の予算や施設設備が学力(テストスコア)に直接の影響を与えていることは実証されていない。しかしながら、学校の自律的運営が、教育活動にポジティブな影響を与えていることは、School Based Managementの研究者らが指摘することであり、学校に予算や財源、人員が十分に保障されている学校と、そうでない学校との、教育の成果(テストスコアに限らず、不登校や暴力問題等)の検証が、日本における学校分権研究の課題であることが、位置づけられた。
今後が、学校運営や自治体教育経営に対して、予算や財務の学校分権が与える正の影響や、教育の成果向上との関連性について、検証が必要である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 義務教育の基盤としての教育財政制度改革2012

    • 著者名/発表者名
      末冨 芳
    • 雑誌名

      教育学研究

      巻: 79巻2号 ページ: 156-169

    • 査読あり
  • [学会発表] 学校財務会計の現状と課題(3)自治体学校予算および経費分析の展望

    • 著者名/発表者名
      末冨 芳
    • 学会等名
      日本教育行政学会
    • 発表場所
      早稲田大学
  • [図書] 地方政治と教育行財政改革―転換期の変容をどう見るか2012

    • 著者名/発表者名
      日本教育学会研究推進委員会
    • 総ページ数
      237
    • 出版者
      福村出版
  • [図書] 教育における包摂と排除2012

    • 著者名/発表者名
      稲垣恭子
    • 総ページ数
      192
    • 出版者
      明石書店

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公開日: 2014-07-24  

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