本研究では、次のことを明らかにした。 (1)夜間定時制高校を卒業した後、高等教育機関に進学した若者の中には、新しい学校生活への適応に困難を経験する者もいる。 (2)高校の課外活動が、不安定な移行過程にある若者のその後の社会生活を支える。 3)社会的排除のリスクを抱える若者たちを支援するためには、夜間定時制高校の教職員の同僚性構築が必要になる。 (4)夜間定時制高校は、若者支援機関との連携の必要性が喫緊の課題になっている。また、 (5)フィンランドにおける社会的排除のリスク抱える若者を支援する「柔軟な基礎教育制度」(JOPO)に関する運営実態を詳細に明らかにした。
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