今年度は主に4つの作業を行った。 1つは、12月に中国の上海市にある華東師範大学で開かれた第3回東アジア教師教育研究国際大会で「陳信徳-中日国交断絶期北京大学の日本語教師」という論題で発表した。なお、原稿は『日本経大論集』第43巻に投稿中である。 2つは、大連日語専科学校の設置経緯、中国人日本語教師の事情、入学生や卒業生など学生事情、カリキュラム、教科書といった内的事情を明らかにした。「本年度の研究実施計画」には一昨年度の日本人教師に関する研究成果と合わせて一本の論文とする予定であったが、分量が予想を遙かに超えたため、二本の論文に纏めた。平成25年度より順次公表する。 3つは、北京対外貿易専科学校については、資料の収集やインタビューの整理ができたものの、論文化には至っていない。引き続き研究している。 4つは、資料を含む30万字の研究報告書を作成したが、本テーマの氷山の一角にしか過ぎない。残された課題は山積しており、続けて研究する必要がある。
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