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2009 年度 実績報告書

農商務省と文部省に分けられた近代日本における漁業者養成制度の構造的特質

研究課題

研究課題/領域番号 21730657
研究機関函館短期大学

研究代表者

佐々木 貴文  函館短期大学, 食物栄養学科, 講師 (00518954)

キーワード水産教育 / 農商務省 / 文部省 / 府県水産講習所 / 水産学校
研究概要

本研究は、生産構造の変容に対応することが難しいという、日本の漁業者養成システムの形成過程を表出させる目的で実施される。その方法は、農商務省と文部省に分けられたわが国の漁業者養成制度の展開過程に注目し、なぜ2系統での養成形態が温存されたのかや、系統ごとの養成形態にみられる特質を明らかにする歴史研究の方法を採る。
本年度は、かかる方法での研究を実施するため、明治期における水産教育の成立情況に関する基礎的資料の蒐集に力点をおいた調査研究活動を展開した。本研究が対象とする分野は、先行研究もほとんど皆無であり、通史などに記載されている事項ですら、事実であるかを確認する必要がある。本研究において、事実であるかの判断(事実認定)は、もっぱら県報でくだすこととしている。しかしながら、県報の保存状態は都道府県によってまちまちであり、本研究においても、青森県などでその確認が困難であった。県報を蒐集できなかった地域では、同窓会誌などの学校関係資料の蒐集に努めた。
こうした資料蒐集や事実認定における段階は、十分な時間をかける必要がある。丁寧な一次資料の蒐集なくしては、その後の分析に小さくない瑕疵をもたらす。結果的に、分析は次年度に持ち越すこととしたため、本年度は資料蒐集が活動の中軸となった。ただし、既存の資料と併せることで成果発表も実施した。すなわち、全国地方教育史学会シンポジウムでの報告であり、当該学会の機関誌での発表である。次年度は、新たな調査による資料蒐集と、蓄積された資料の分析を通して、成果の蓄積を図ることを予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 大正期における露領漁業への人材供給-傍系の「学校」に注目して-2010

    • 著者名/発表者名
      佐々木貴文
    • 雑誌名

      地方教育史研究 31

      ページ: 91-121

  • [学会発表] 大正期における露領漁業への人材供給-傍系の「学校」に注目して-2009

    • 著者名/発表者名
      佐々木貴文
    • 学会等名
      全国地方教育史学会
    • 発表場所
      北海道教育大学函館校
    • 年月日
      2009-05-24

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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