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2010 年度 実績報告書

米国におけるNBPTSの展開と効果-教育修士プログラムと教員の役割変容に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 21730658
研究機関帝京大学短期大学

研究代表者

鞍馬 裕美  帝京大学短期大学, 現代ビジネス学科, 講師 (50461794)

キーワード米国 / NBPTS / 修士プログラム / 教員
研究概要

本研究は、米国における現職教員の優秀な職務遂行能力の認定に携わるNBPTS(National Board for Professional Teaching Standards)の動向に着目して、その展開過程を明らかにし、NBPTSが大学の教育修士プログラムに与えた影響、及び、学校と大学の教員の役割に与えた影響を追究することを目的としている。
平成22年度は、NBPTSが大学における教育プログラムと学区における現職教育プログラムに与えた影響に関して、まず、文献を基に研究をすすめ、その上で、2月下旬から3月中旬にかけて現地での実地調査を行った。調査は、ワシントン州シアトル市近郊の学区とワシントン大学を中心に行った。ワシントン大学およびシアトル市近郊の各学区は、NBPTSが認定する優秀教員(NBC教員)を養成・輩出するプログラムをそれぞれ開発して実施に移している。ある意味両者は競合関係にあるとも捉えられ、また同時に切磋琢磨し合う関係にある。従って、第一に、NBCの認定証取得に向けた各プログラムが大学や学区においていかに生み出されてきたのかを明らかにするとともに、第二に、大学と学区それぞれのプログラムを比較検討し、大学プログラムの特性と学区プログラムの特性を明らかにした。また第三に、それぞれのプログラムの効果を検証する作業を進めてきた。効果検証に関しては、現地の大学で出された博士論文等も参照し、それらの知見や方法を踏まえて、新たなインタビューガイドの作成なども進めている段階にある。
日本においても、近年は、大学と教育委員会の関係は、競合関係であるとともに、連携しあい、互いに磨き合う関係に捉えなおされつつある。米国での実態と研究成果を踏まえ、日本独自の教師教育のあり方に対を追究したい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 教職課程における履修カルテとポートフォリオの導入に関する一考察2010

    • 著者名/発表者名
      鞍馬裕美
    • 雑誌名

      帝京大学教職大学院年報

      巻: 創刊号 ページ: 19-28

  • [学会発表] 大学院レベルによる教員養成、1年教育実習等についての検討2010

    • 著者名/発表者名
      長島啓記・鞍馬裕美・山崎準二
    • 学会等名
      関私教協・東教協共催2010年度合同研究大会
    • 発表場所
      工学院大学(シンポジウム)
    • 年月日
      2010-05-31
  • [図書] 「新たな職」をいかす校長の学校経営-副校長・主幹教諭・指導教諭が機能する学校に!2010

    • 著者名/発表者名
      浜田博文編著
    • 総ページ数
      207
    • 出版者
      教育開発研究所

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公開日: 2012-07-19  

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