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2009 年度 実績報告書

教育達成過程における家庭背景の影響再考

研究課題

研究課題/領域番号 21730662
研究機関群馬大学

研究代表者

荒牧 草平  群馬大学, 教育学部, 准教授 (90321562)

キーワード相対的リスク回避仮説 / 文化資本論 / 社会階層 / 教育機会の不平等 / 計量社会学 / IEOモテセル / 1次効果・2次効果
研究概要

本年度の「研究実施計画」に基づき、「研究の目的」に記載した3つの研究目的のうち、1)教育達成過程における家庭背景の影響に関する理論的・実証的研究のうち、Bourdieuの文化的再生産論およびBreen and Goldthorpe(1997)の相対的リスク回避仮説をベースとする過去の諸研究の再検討を通じて、階層差生成メカニズムに関する過去の研究の成果を整理する事、および2)それらを実証的に検証する有効な方法(指標や変数の構成・モデル構築など)を解明すること、の2点について研究を進めた。
「教育の階級差生成メカニズムに関する研究の検討」と題した論文では、この分野において近年注目を集めている相対的リスク回避仮説を取り上げ、実証データを用いてこの仮説の検証を試みた内外の研究のレビューを行い、文化資本論的なアプローチにも触れながら論点を整理し、教育達成過程における階層差の生成メカニズムをテーマとする、今後の研究が目指すべき方向性について論じた。
これと平行して、教育達成過程において発生する階層差の実態について、SSMデータを用いて実証的に明らかにするとともに、それらの知見を参照しながら、階層差の生成を説明する諸理論仮説をとらえる全体的な枠組を提示する論文をまとめた(今年中に刊行の予定)。
また、ブルデューの文化資本論をベースとする諸研究についても、相対的リスク回避仮説と同様にレビューを進めた。その成果の一部は、上記2つの研究に活かされている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 教育の階級差生成メカニズムに関する研究の検討:相対的リスク回避仮説に注目して2010

    • 著者名/発表者名
      荒牧草平
    • 雑誌名

      群馬大学教育学部紀要(人文・社会科学編) 59

      ページ: 167-180

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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