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2012 年度 実績報告書

フランスにおける学校回避とセグリゲーションの教育社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730676
研究機関大阪大学

研究代表者

園山 大祐  大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (80315308)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワードフランス / 教育社会学 / 学校選択 / 学区制 / 学校回避 / セグリゲーション / 教育戦略 / 階層
研究概要

本研究の目的は、フランスの独自の社会状況や制度的特質を意識した上で、学区制度に注目する。すなわち、2007年度以降の学区制の廃止に向けた政策の影響に焦点をあてながら、どの階層にどのような学校回避がみられ、そのことがどのようなセグリゲーションをもたらすのか解明する。
本年度は、フランス国民教育省における統計データと、フランス研究グループの報告書を参考に分析を行い、フランスにおける現地調査では、パリ市および郊外地域の優先教育校を中心に、学区制度の良し悪しと、各校長にみられる学校回避に対する工夫についてインタビューを実施した。各教員にもインタビューを重ねながら、教員の異動に与える影響あるいは、学校教育計画作成との関係について分析を行った。
以上から、学区制度の廃止に向けた政策が、どのような学校回避を生み出し、保護者の学校選択の戦略に影響を与え、その対応として各学校はどのような工夫をしているかおもに文献より考察を深めた。
メール等によるインタビュー調査からはこれまで以上に、各学校では、小中の連携、小学校の最終学年の生徒と保護者を対象に、中学校の説明会を開催したり、また学校の特徴として、特定の外国語選択を用意したり、スポーツクラブや、音楽、美術部の開設など、努力がみられた。また文献調査からは、一層中間層における学校選択行動がみられ、階層間格差の拡大がみられ、セグリゲーションが進んでいることが明らかとされた。新政権の誕生によって、学区制の見直しが待たれている。今後の動向に注意する必要がある。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] フランスにおける外国人の子どもの教育の現状と課題2013

    • 著者名/発表者名
      園山大祐
    • 雑誌名

      移住労働者と連帯する全国ネットワーク情報誌

      巻: 第158巻 ページ: 8-9

  • [雑誌論文] フランスにおける学力・学業格差是正に向けた取り組み2012

    • 著者名/発表者名
      園山大祐
    • 雑誌名

      フランス教育学会紀要

      巻: 24 ページ: 39-48

  • [学会発表] フランス障害児教育の現状と課題

    • 著者名/発表者名
      星野常夫・園山大祐
    • 学会等名
      フランス教育学会
    • 発表場所
      名古屋大学

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公開日: 2014-07-24  

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