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2009 年度 実績報告書

学校と地域の相互生成:インドネシアにおける美術高校と実践共同体の関係

研究課題

研究課題/領域番号 21730678
研究機関大東文化大学

研究代表者

田尻 敦子  大東文化大学, 文学部, 准教授 (00327991)

キーワード状況的学習論 / 実践共同体 / バリ島 / 文化人類学 / 教育人類学 / インドネシア / 学校と地域 / 美術教育
研究概要

学校と地域の相互生成をインドネシアにおける美術高校の事例から明らかにすることが本研究の目的である。研究を効率的に行う工夫として、インドネシアの芸術大学デンパサール校客員講師のイ・クトゥット・ブディアナ氏を招へいした。当初の研究実施計画に従い、研究代表者が1歳児の育児中でフィールドワークができないために、研究協力者を招へいして、専門的知識の提供を受けた。
ブディアナ氏は、研究者や教育者であるだけでなく、信頼できるインフォーマントであり、著名な国際的画家として活躍する実践家であり、寺院彫刻や祝祭に用いる塔や棺の装飾を行う土着の芸術家サンギンであり、芸術家協会会長として多くの展覧会を主催してきた学芸員でもある。美術高校ウブドゥ校の第一期生として学んだ後は、美術高校教員として多くの芸術家や職人を育ててきた。私立美術高校ウブドゥ校が、地域との関係性のもとで、国際的名声を誇る芸術村ウブドゥというアイデンティティを育んだ過程が明らかになった。誰がバリ島芸術を創ったのか?という問いを学習者の観点から明らかにすることができた。
バリ島には、ノンフォーマルな学習の場として、工房や寺院や美術館や観光客や研究者との交流の場などが存在する。こうした地域の学びの場とフォーマルな学校教育の二重システム(システムガンダ)の往還関係のもとで、芸術村ウブドゥという地域コミュニティが活性化する過程が明らかになった。バリ島の芸術文化生成の過程を、教育人類学的支店から探求することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 誰がバリ島芸術を創ったのか?-バリの芸術文化創造の語りを学習者の観点から問い直す2010

    • 著者名/発表者名
      田尻敦子
    • 雑誌名

      大東文化大学教育学研究紀要 1巻

      ページ: 73-107

  • [学会発表] 学校と地域の相互生成-インドネシアにおける美術教育の事例2009

    • 著者名/発表者名
      田尻敦子
    • 学会等名
      関係性の教育学会
    • 発表場所
      大東文化会館(東京都)
    • 年月日
      2009-07-12

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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