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本研究は、韓国の社会的・教育的問題として浮き彫りになっている「早期留学と雁(かり)パパ」に関する縦断的研究を通して、韓国の教育政策における現状と問題を究明し、新たな教育政策の在り方を模索し提言することを試みるものである。
平成23年度においては研究最終年という点から、2年間のデータ分析から見られた結果をまとめ、報告することに焦点を当てた。データ分析の面では、質的調査のデータ分析に長い時間を要したため、当初予定していたグラウンデッドセオリーアプローチによる分析は除き、KJ法だけによる分析を行ったうえで結果をまとめた。報告の面では学会発表を2回行うことで、分析結果に関する新たな視点や修正点などを確認することができた。しかし、予定していた論文発表は掲載時期との齪酷があり、今後の掲載に向けて準備中である。
本研究の全体を通しては、韓国における早期留学の増加とそれによる雁パパの登場、そして雁パパたちが抱える問題などの背景には、英語教育だけではない様々な教育現実における問題が見えてきた。また、それらの閤題は政策側と教育現場とのズレから起因する部分もあることが窺えたことから、本研究の意義として今後提言でぎるものをまとめていく予定である。
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