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2011 年度 実績報告書

中学校におけるICTを活用した「図形」領域のカリキュラム開発に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730684
研究機関明治学院大学

研究代表者

辻 宏子  明治学院大学, 心理学部, 准教授 (20374754)

キーワードICT利用 / 数学教育 / 図形学習
研究概要

本研究では,数学教育,とりわけ前期中等教育段階における「図形」領域の学習でのICT利用について,動的幾何環境(Dynamic Geometric Enviromments,以後DGE)の導入を見据えたこれからのカリキュラム開発につながる基礎的研究を行うことを目的とする。この目的に対し,次項「研究の学術的背景」で指摘する「図形」領域の学習におけるICT利用に関する研究における現状の課題に関する観点に基づき,本研究の具体的な研究課題を次のように設定した。
1.DGEの導入による学習経験の質の変化の意味内容と,学習者が形成する概念の質や形成のプロセスに対するその影響ついて明らかにすること
2.インストラクショナル・デザインに関する研究成果に基づく枠組みを利用し,教材開発や授業設計レベルでの変化を明らかにすること
3.上記2つの課題の解決に基づく学習内容及びその配列などに関する,これからのカリキュラム開発に対する提言を行うこと
文献研究ならびに学習者の概念形成の現状などを図ることを目的とする質問紙調査,学習者のDGE環境下での活動を分析するための授業の計画とそれへの参与観察を主とする方法とする。なお,質問紙調査の結果の分析方法について,統計的な手法によるものではなく,学習者個々の記述や設問間のクロス集計の結果を解釈することよるものである。
第2年次の取り組みにおいて,小学校から続く図形に関する概念形成において,とりわけ「高さ」などの関係概念の形成に問題点が見られた。これらの概念はICT利用において重要となるため,この部分の調査を重点的に行った。この結果,「高さ」の学習を終えた小学校第5学年の状況は,芳しくなく,中学校でもその傾向が見られた。このことに関し,小学校の現状については学会発表し,中学校の現状についてはこれから公開予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 平行四辺形の求積問題の解決にみる子どもの「高さ」の理解2012

    • 著者名/発表者名
      辻宏子
    • 雑誌名

      日本数学教育学会誌算数教育

      巻: 94 ページ: 2-11

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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