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2011 年度 実績報告書

生徒の主体的な英文読解を促す教師発問ストラテジーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21730688
研究機関山梨大学

研究代表者

田中 武夫  山梨大学, 教育人間科学部, 准教授 (50324174)

キーワード発問 / リーディング指導 / 推論 / テキストタイプ
研究概要

リーディング指導における発問の中でも、とくに推論発問の活用方法に焦点を絞り、生徒の主体的な読解を促すための優れた推論発問の特徴を整理し、具体的な発問例と作成ポイントを考案し、考案した発問が読解に与える影響について考察した。
推論発問とは,テキストの情報をもとに,テキスト上には直接示されていない内容を推測させる問いを指す。テキスト上に直接示された内容を読み取らせる事実発問とは異なり,推論発問には次のような利点があることを明らかにした。1.テキストの細部と全体を必然的に読み取らせる2.同じテキストを何度も繰り返し読ませる3.生徒の背景知識を活性化し具体的な理解を促す4.他の生徒と異なる解釈や考えを共有することで別の角度からのテキスト解釈を促す5.テキストの主題を生徒自身の力で気づかせる。
英文テキストには必ず主題があるが、主題はテキスト上に直接述べられていないことが多く、テキストに書かれている情報をもとに、テキストに込められた主題を読み取らせる工夫が必要となる。そこで役立つのが推論発問であり、次のような点で生徒にテキストの主題を捉えさせる推論発問ができることを提案した。1.テキストには書かれていない場面や状況、2.登場人物の行動や意図、3.人物の性格や心情・関係、4.行動や出来事の結果、5.テキストにはない動作やセリフ、など。
また、推論発問づくりの際にとくに工夫すべき点は、以下の点であることを指摘した。1.テキストの主題に関わる問いである、2.テキスト内に必ず推論のためのヒントがある、3.異なる意見や解釈を引き出す問いである、である。これらのポイントを踏まえることで、生徒のテキスト理解を深めるだけでなく、教師と生徒との英語でのやりとりを活性化できる可能性があることを提示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 推論発問でメッセージを読み取らせる2011

    • 著者名/発表者名
      田中武夫
    • 雑誌名

      Teaching English Now

      巻: 22号 ページ: 6-7

  • [図書] 推論発問を取り入れた英語リーディング指導:深い読みを促す英語授業2011

    • 著者名/発表者名
      田中武夫・島田勝正・紺渡弘幸
    • 総ページ数
      197
    • 出版者
      三省堂

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公開日: 2013-06-26  

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