研究概要 |
中学校数学科「資料の活用」領域の学習で活用のできるセンサス@スクールプロジェクトサイト運用のためのシステムを構築し,サイトを稼働させることができた。本サイトにアクセスすることで全国どこからでも児童・生徒のデータを登録,ダウンロードをすることができる。その際,個人情報に関わるようなデータは取り扱わない。児童・生徒の生のデータがインターネットを通して大規模に集約されることにより,中学校数学科「資料の活用」領域を始めとして小学校や高等学校数学I「データの分析」において実践的なデータ分析について体験しながら学習を進めることが可能となる。 統計の学習において生のデータを扱うことによる実践的な指導は広く求められている一方で,官公庁や企業の集約したデータは,その性質から児童・生徒にとって身近でないものが多く,授業で扱いにくいものが多い、本プロジェクトで扱うデータはこのような児童・生徒自身のデータであることからそのような問題点を払拭することができ,積極的に扱うことができるということが利点である。 また,同様のプロジェクトが諸外国でも実施されていることから各国の生徒のデータもダウンロードし比較分析をすることができるなど,利用の幅もかなり広いものとなっている。本サイトには,そのような諸外国で扱われている教材を日本語翻訳し授業で活用してもらうべく提供している。 21年度のサイト試験運用期間には協力校に呼びかけてデータ登録を行い,相当数のデータを集める二とができた。またシステム的なエラーやユーザ目線でサイトの使い勝手などについて検討を行い,随時改良を進めることができた。22年度からは本格稼働を進め,さらに学校現場での実践に即した使い勝手の良いものへと改良を進めていくことを計画している。
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