本研究の成果は、(1)国語科教師が、研究授業の一環として行われる授業批評会を介して、授業づくりのための教職専門知を構築する、教師としての学習過程を解明できたことと、(2)現職教員研修としての授業批評会の今後の可能性を考察できたこと、である。本研究の意義は、先行研究のような脱文脈化・抽象化された結果理論ではなく、授業改善のための教職専門知を構築するに至る教師の学習モデルを提示できた点に見出される。なお、具体事例に関わる調査分析結果は、査読あり学会誌を含め複数の学術論文として発表するとともに、全国規模の学会での口頭発表も行った。
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