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2009 年度 実績報告書

沖縄戦を中心とした平和教育教材開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 21730704
研究機関琉球大学

研究代表者

山口 剛史  琉球大学, 教育学部, 准教授 (20381197)

キーワード沖縄戦 / 平和教育 / 社会科教育 / 教材開発
研究概要

2009年度の調査において、成果としてあげられることは沖縄戦体験者(兵士体験)である近藤一氏への聞き取り調査ならびに、現場への確認調査ができたことである。中国大陸と沖縄戦という2つの戦場を体験した同氏の戦争体験はこれまで、沖縄では実践されてこなかった。詳細な聞き取りデータとともに、彼の足跡をたどり当時の関係者との再会を果たすなど、一兵士の体験では見えてこない沖縄戦の実相を調査することができた。引き続き、これまでとりあげられた体験者ならびにそうではないが近年証言されてきた方々をピックアップして、教材化するうえで重要な証書の確認作業をすすめていく。また、戦跡の保存状況に関しても、宮古島、伊江島などの調査を通じて新たにつくられた慰霊碑等を詳細に確認することができた。これは次年度、データベース化することができれば、最新の沖縄戦戦跡の保存状況を確認することができるであろう。この成果の一部は、汐文社発行の「シリーズ戦争遺跡」の中に執筆者として参加し、反映されることとなっている。平和教育実践に関しては、本年度行われた実践について地元紙を中心に記録し、データベース化を図った。過去の実践に関しても、沖縄県小学校社会科研究会の実践の収集等を実施し、これまでの沖縄戦学習の整理をすすめてきた。その中では、従来の特設授業に加え、劇などの表現活動を重視した実践も散見された。また、沖縄戦のみならず戦後史までもみすえた実践もあり、沖縄戦が過去の戦争の学習として終わるのではなく、現在につながる簡題として考える必要性もでてきた。これらの成果を踏まえて2010年度、引き続き調査を実施する。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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