研究概要 |
1.授業及び学びのユニバーサルデザイン化と協同学習に関する資料収集 日本LD学会や日本協同教育学会に参加し、関連資料を収集した。また、ケーガン博士による協同学習についての講演(成蹊大学の公開講座)では、協同学習が単なるグループ作業に陥るのではなく、真の協同学習となるために、4つの基本原則を守ることが有効であること、詳細な授業案を立てるよりはストラクチャーを重視して授業を提案した方が、より協同学習の実施のバリアがなくなること、などの知見を得た。これらの資料は、最終的な研究成果のまとめに役だつ資料となった。 2.「学び方を学ぶ授業」の開発や協同学習の実践にかかる研究成果の発表 平成23年度の日本LD学会にて,自主シンポジウムJ-33「通常学級での協同学習によるユニバーサルデザインな授業の可能性を探る~協同学習と「学び方を学ぶ」授業の実践から~」を企画し、研究協力者と共に本研究での実践について話題提供した。話題提供では、実践例より、協同学習と「学び方を学ぶ」授業を組み合わせることによって、ユニバーサルデザインな授業が可能であることを示した。指定討論者や他の参加者との協議から,一般の通常学級の担任に1番伝えやすいポイントや疑問点への回答などについて検討することができた。 3.研究成果物I・IIの作成 これまでの研究成果から、協同学習と「学び方を学ぶ授業」を実践するための教師向けのガイドブック(研究成果物I)と、「学び方を学ぶ」授業での活用や自宅学習を想定した子ども向けのテキスト(研究成果物II)を作成した。
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