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2010 年度 実績報告書

頂点作用素代数を用いたフィッシャー群の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21740011
研究機関東京女子大学

研究代表者

山内 博  東京女子大学, 現代教養学部, 講師 (40452213)

キーワード頂点作用素代数 / フィッシャー群 / 3互換群 / モンスター単純群 / ヴィラソロ代数
研究概要

中心電荷6/7の拡大ヴィラソロ頂点作用素代数の表現論に内在する対称性を用いることで実現される3互換群の構造と性質を頂点作用素代数の視点から解き明かす研究を行った。特に有限3互換群において散在型に分類される24次のフィッシャー3互換群について研究を行った。これまでの研究において24次のフィッシャー群が作用する頂点作用素代数の構成に成功しており、その内部においてフィッシャー群の互換を実現する中心電荷6/7の拡大ヴィラソロ代数の構造をいくつかの具体的な例を計算することで調べ上げた。その結果、最近進展が目覚しい頂点作用素代数のZ3軌道体構成法が応用できることに気づいた。Z3軌道体構成法をフィッシャー群が作用する頂点作用素代数に応用することで中心電荷6/7の拡大ヴィラソロ代数の埋め込みの総数を決められる可能性が見えてきた。翌年度も引き続きこの研究を継続する。
また3互換群には自然な再帰的構造がある。24次のフィッシャー群の作用を実現する頂点作用素代数があれば、その再帰構造として23次のフィッシャー群の作用が得られるが、その作用を考察した結果、23次のフィッシャー群の作用を与えるヴィラソロ元の中心電荷は6/7ではなく25/28であることが分かった。この中心電荷の変化は非常に興味深く、3互換群の互換と(拡大)ヴィラソロ頂点作用素代数との間のこれまでに知られていない新たな一対一対応を与えうるものである。この対応関係について翌年度も引き続き研究を続けていく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] McKay's E7 observation on the Baby Monster2011

    • 著者名/発表者名
      Ching Hung Lam, Gerald Hohn, Hiroshi Yamauchi
    • 雑誌名

      International Mathematics Research Notices

      巻: rnr009 ページ: 1-47

    • 査読あり
  • [学会発表] 有限群と軌道体理論2010

    • 著者名/発表者名
      山内博
    • 学会等名
      第22回有限群論草津セミナー
    • 発表場所
      草津セミナーハウス
    • 年月日
      2010-07-30
  • [備考]

    • URL

      http://imrn.oxfordjournals.org/content/early/2011/02/20/imrn.rnr009.abstract

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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