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2009 年度 実績報告書

ツイスター空間の明示的構成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21740043
研究機関東京工業大学

研究代表者

本多 宣博  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (60311809)

キーワードツイスター空間 / 自己双対計量 / 双有理変換
研究概要

まず、C.LeBrunによって構成されたツイスター空間上の線形系について、その構造(次元、底点集合、その解消、一般元の構造、付随する有理写像の構造)をほぼ完全に決定した。これによりこのツイスター空間の代数幾何的な構造がほぼ完全に明らかになった。またこの研究はより一般の代数的ツイスター空間を調べるための下準備も意図している.
次に、上記LeBrunツイスター空間の退化について研究を行い、4次元多様体の符号数が1下がるときにツイスター空間で起こっていることを幾何的に明確にした.また、orbifoldに退化するときの状況を調べた。さらにGibbons-Hawking計量のツイスター空間(N.Hitchinによって構成されたもの)とLeBrunツイスター空間(のZariski開集合)が複素構造の変形でつながっていることを、族を具体的に構成することによって示した。このことは微分幾何学的な観点からするとある程度予想されていたことだと思われるが、厳密な証明は与えられていなかった。
また、LeBrunの自己双対計量で二次元トーラスの作用をもつものが、D.Joyceによって構成された自己双対計量と共形同値であることを、ツイスター空間を使わずに証明した。(Jeff Viaclovskyとの共同研究。)このことはJoyceの論文で言及されていたが、証明は与えられていなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] On pluri-half-anticanonical system of LeBrun twistor spaces2010

    • 著者名/発表者名
      Nobuhiro Honda
    • 雑誌名

      Proceeding of American Mathematical Society 138

      ページ: 2051-2060

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A new series of compact minitwistorspaces and Moishezon twistor spaces over them2010

    • 著者名/発表者名
      Nobuhiro Honda
    • 雑誌名

      J.reine angew. Math (In press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] On a construction of the twistor spaces of Joyce metrics, II2009

    • 著者名/発表者名
      Nobuhiro Honda
    • 雑誌名

      Journal of Mathematical Society of Japan 61

      ページ: 1243-1260

    • 査読あり
  • [学会発表] Degenerations of LeBrun twistor spaces2009

    • 著者名/発表者名
      本多宣博
    • 学会等名
      筑波大学微分幾何学研究集会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2009-12-19

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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