当該年度の研究計画では、コンピュータによる視覚化を進める為の前段階として、どの様な方法でコンピュータを使うかを検討する予定であった。より具体的には、どの様なコンピュータ言語を用いるのが適切であるかを検討する事が、計画の一つであった。 その計画に沿って研究を進め、当該年度においては計算機に詳しい専門家の協力により次の知見が得られた:個々のコンピュータ言語の特徴と研究課題との相性を検討する事よりも、研究課題そのものの記号化について研究を進めるべきである。 この知見に基づき、当該年度においては上記専門家との議論を中心として研究を進め、主に基本多角形の視覚化を捉える、双曲曲面の記号的処理の方法について議論をした。 その結果、当該年度の研究では上記記号処理の雛形と呼べる方法を得る事が出来た。この研究成果については、広島大学で行われた研究集会において講演を行い、他の研究者と議論を交わした。
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