• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

フェーズフィールドモデルに基づく二相流体問題の数値解析

研究課題

研究課題/領域番号 21740064
研究機関東京大学

研究代表者

齊藤 宣一  東京大学, 大学院・数理科学研究科, 准教授 (00334706)

キーワード有限要素法 / 数値流体
研究概要

本研究では,非圧縮性粘性流体の二相問題に対するフェーズフィールドモデルを対象に,有限要素法による数値計算手法の開発と妥当性・正当性の解析を行う.そのために,数学的枠組み(数値解析向けの定式化)の研究,および数値実験による発見的考察と結果の検証に相当に力を入れる.さらに,構築した数学的枠組みに基づいて,二相流体問題の近似モデルとしてのフェーズフィールドモデルの正当性を解析するのも,一つの主要な目的である.究極には,フェーズフィールドモデルを中心に,二相流体問題,その数理モデル,数値計算手法を研究することで,多相流体現象とその数学理論およびその数値計算手法に,今までになかった視点からの新しい寄与をなすことを目標にしている、研究初年度である今年度は,研究協力者の先生方との討論行いながら,あるいは実際の計算現場の研究者との連絡を持ちながら,(I)二相流体問題の数理モデル,(II)二相流体問題のフェーズフィールドモデルによる近似・表現,(III)フェーズフィールドモデルに対する離散化,の三つを数学的に整理した.これにより,従来,有限要素法による離散化問題の研究では,流速・圧力・フェーズフィールド関数を求める有限要素空間の関係は明らかではなかったが,適切な関数空間設定について,目処が立ち,次年度への展開に向けて,大きな進展が得られた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Some remarks on the flux-free finite-element method for immiscible two-fluid flows2009

    • 著者名/発表者名
      Katsushi Ohmori, Norikazu Saito
    • 雑誌名

      Journal of Computational and Applied Mathematics

      巻: 232 ページ: 127-138

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Conservative numerical schemes for the Keller-Segel system and numerical results2009

    • 著者名/発表者名
      Norikazu Saito
    • 雑誌名

      RIMS Kokyuroku Bessatsu(京都大学数理解析研究所講究録別冊)

      巻: B15 ページ: 125-146

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Keller-Segel方程式の数値解析2009

    • 著者名/発表者名
      齊藤宣一
    • 雑誌名

      応用数理

      巻: 19 ページ: 65-74

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi