• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

統計的離散分布理論とその応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21740083
研究機関成蹊大学

研究代表者

井上 潔司  成蹊大学, 経済学部, 准教授 (10384653)

キーワード確率モデル / 連 / 確率分布 / 離散分布 / 円周モデル / 母関数 / 信頼性工学 / 推定問題
研究概要

平成22年度は主に「円周上の連の分布理論とみの統計的応用」を主テーマとして,研究に取り組んだ.ここでは,2値確率変数列が円周上に配置された場合の連の厳密分布導出方法の提案を行った.円周上の連の分布理論は,様々な数え方のもとで考察されてきた.また,信頼性工学をはじめとする多くの工学的応用分野と密接に関わりながら発展をとげてきた.本研究では,工学的応用にも対処できるよう連の数え方を3種類提案し,統一的視点から扱った.そして,条件付確率母関数の方法を拡張し,円周上での厳密分布導出が可能となる方法論を確立した.さらには,この理論研究において確立された方法論と計算機を用いたアルゴリズム的研究を接近させるように努めた.数式処理システムを用いた(厳密分布が自動的にされるような)効率よい解析システム構築を行った.さらには.種々の母数推定問題を扱い,このモデルの推定可能性を例証した.これら理論的結果により,様々な信頼性モデルの提案が可能となり,より複雑なモデル解析が可能となった.例えば,circular consecutive-k-out-of-n:Fシステムの信頼性を厳密に求めることが可能となった.また,各アイテムに寿命分布を仮定した連続モデルの解析も可能となった.さらには,可換試行列上における分布理論構築もあわせて行い,Stress-strengthモデルにおける信頼度の厳密な導出方法の提案を行った.これらの研究結果は,統計的分布理論の発展に貢献するだけではなく,信頼性工学といった,応用分野の研究者にも影響を与えたものである.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] On the conditional and unconditional distributions of the number of success runs on a circle with applications2010

    • 著者名/発表者名
      Inoue, K., Aki, S.
    • 雑誌名

      Statistics and Probability Letters

      巻: 80 ページ: 874-885

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Scans on a directed trees2010

    • 著者名/発表者名
      井上潔司, 安芸重雄
    • 雑誌名

      日本数学会 統計数学分科会 講演アブストラクト

      ページ: 155-156

  • [雑誌論文] 連,スキャン,パターンの分布理論とその応用2010

    • 著者名/発表者名
      井上潔司
    • 雑誌名

      日本数学会 統計数学分科会 講演アブストラクト

      ページ: 101-120

  • [学会発表] Scans on a directed trees2011

    • 著者名/発表者名
      井上潔司, 安芸重雄
    • 学会等名
      日本数学会 統計数学分科会
    • 発表場所
      慶応大学
    • 年月日
      2011-03-26
  • [学会発表] 連,スキャン,パターンの分布理論とその応用2010

    • 著者名/発表者名
      井上潔司
    • 学会等名
      日本数学会 統計数学分科会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2010-09-24

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi