研究課題
本研究では、宇宙最強の超強磁場を持つ中性子星「マグネター」の放射機構の解明を目指す。そのために、可視赤外望遠鏡「すばる望遠鏡」「あかり]、全天X線監視装置「MAXI」を用いる。マグネターは突発的な変動をするため、X線の波長域でのモニター観測を行なうMAXIに対しては世界中の研究者が注目している。MAXIは2009年7月に打ち上げられ観測を開始した。私は特に、突発天体の位置決めの速報を行ない、多くの速報を世界に発信した。また、マグネターと同様強い磁場を持つと考えられている天体の観測を行なっており、学会発表を行なっている。また、MAXIのキャリブレーションについてまとめた論文を投稿する予定である。また、「すばる望遠鏡」の観測提案が受理され、2009年10月にマグネターの可視光偏光観測を行なった。さらに同じ天体に対して「すばる望遠鏡」と「X線衛星RXTElで同時観測を行なった結果をまとめた論文を投稿した。また、マグネター1E 2259+586に対して、RXTE衛星で観測したデータを注意深く解析することにより、変動するサイクロトロン吸収線の存在を確かめた。この結果は天文学会にて複数回報告しており、今年度論文を投稿する予定である。さらに、赤外観測衛星「あかり」で複数のマグネターを観測した。赤外放射機構を解明する上でユニークなデータを得た。
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Publications of the Astronomical Society of Japan 61
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