研究概要 |
私の研究の目的は、高空間分解中間赤外線観測で拓かれる近傍銀河とブラックホールの研究です。銀河の中心に存在しているブラックホールとスターバーストの光を分けるのは、赤外線衛星望遠鏡の大きさが小さいために、以前から非常に大きな問題でした。ハワイにある日本のすばる望遠鏡は8mの大きさで、衛星と比べて空間分解は10倍ほど改善します。 今年の3月のPASJすばる特集号に、私の研究成果は掲載されています。爆発的星生成銀河M82の銀河風に温められたダストからの赤外線放射の分布を詳細に解析することにより、この銀河風は1つの星団ではなく、複数の星団から吹き出したものが合わさってできていることが観測的に明確になりました。私は,国立天文台から、この結果のプレスリリースを行いました。http://www.naoj.org/Pressrelease/2011/03/07/j_index.html 2010年に私は、すばるの結果について、イギリスと日本で三つの国際会議で発表しました。新しい観測について、2010年に私は二つの観測提案を行い、受理されました。1)去年打ち上げられたNASAのハーシェル望遠鏡で、私ほ21時間の観測時間を獲得しました。目的は、近傍銀河の中心にあるブラックホール周辺のトーラスの分光観測です。2)日本のすざくX線望遠鏡で100キロ秒の観測時間を獲得しました。目的は有名な電波銀河の高エネルギー観測で、AGNの光度を精度良く観測することです。 次の研究として、今チリにいるESOの学生と一緒に新しい論文を執筆しました。今レフェリーからのコメントを受けて、論文を訂正しています。このほかにも、宇宙研の学生と一緒に論文を執筆しています。
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