素粒子理論に基づくインフレーション宇宙と密度揺らぎの研究

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21740160
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
• 研究機関: 東北大学 (2010-2011); 東京大学 (2009)
• 研究代表者: 高橋 史宜 東北大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (60503878)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 宇宙物理 / 素粒子論

研究概要

LHCにおけるATLAS及びCMS実験グループが報告したHiggs粒子の兆候に基づき、そのHiggs質量を自然に説明する100-1000TeVの超対称性の破れの起源について宇宙論的な観点から考察を加えた。特に、U(1)B-Lゲージ対称性におけるヒッグス粒子をインフラトンとするインフレーション模型を提唱し、超対称性の破れのスケールがインフレーションによって決定されているという極めて斬新なアイデアを提案した。

研究成果

• [雑誌論文] Low-scale Supersymmetry from Inflation (2011)
  • 著者名/発表者名: Kazunori Nakayama and Fuminobu Takahashi
  • 雑誌名: JCAP 巻: 1110 ページ: 033
  • 査読あり
• [雑誌論文] Non-Gaussianity from Curvatons Revisited (2011)
  • 著者名/発表者名: Masahiro Kawasaki, Takeshi Kobayashi, and Fuminobu Takahashi
  • 雑誌名: JCAP 巻: 1101 ページ: 026
  • 査読あり
• [雑誌論文] A theory of extra radiation in the Universe (2011)
  • 著者名/発表者名: Kazunori Nakayama, Fuminobu Takahashi, Tsutomu Yanagida
  • 雑誌名: Phys. Lett. 巻: B697 ページ: 275-279
  • 査読あり
• [雑誌論文] Dark matter from Spilit Seesaw (2010)
  • 著者名/発表者名: Alexander Kusenko, Fuminobu Takahashi, Tsutomu Yanagida
  • 雑誌名: Phys. Lett. 巻: B693 ページ: 144-148
  • 査読あり
• [雑誌論文] Linear Inflation from Running Kinetic Term in Supergravity (2010)
  • 著者名/発表者名: Fuminobu Takahashi
  • 雑誌名: Phys. Lett 巻: B693L ページ: 140-143
  • 査読あり
• [雑誌論文] Gamma-ray Constraints on Hadronic and Leptonic Activities od Decaying Dark Matter (2010)
  • 著者名/発表者名: Chuan-Ren Chen, Sourav Mandal, and Fuminobu Takahahshi
  • 雑誌名: JCAP 巻: 1001 ページ: 023
  • 査読あり
• [学会発表] インフレーションの再加熱過程における非熱的グラビティーノ問題の発見 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高橋史宜
  • 学会等名: 日本物理学会
  • 発表場所: 弘前大学
  • 年月日: 2011-09-17
• [学会発表] Dark matter from Split Seesaw (2010)
  • 著者名/発表者名: 高橋史宜
  • 学会等名: 日本物理学会
  • 発表場所: 九州工業大学
  • 年月日: 2010-09-13
• [学会発表] グラビティーノ問題とその後の発展 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高橋史宜
  • 学会等名: 日本物理学会
  • 発表場所: 甲南大学
  • 年月日: 2009-09-13