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2009 年度 実績報告書

標準模型を超えた物理における準安定荷電粒子とその初期宇宙論・LHC現象論

研究課題

研究課題/領域番号 21740164
研究機関東京大学

研究代表者

濱口 幸一  東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (80431899)

キーワード初期宇宙 / LHC / 長寿命荷電粒子
研究概要

本研究の目的は、以下の3つである。【1】準安定荷電粒子を用いた7Li問題の解決を含む無矛盾な素粒子模型+初期宇宙シナリオを構築する。【2】準安定荷電粒子が存在する時のLHC現象論の研究。特に、LHCにおける準安定荷電粒子の寿命測定/崩壊モード解析の手法を提案する。また数値シミュレーションによってLHCで寿命や崩壊モードがどこまで検証出来るかを明らかにしておく。【3】研究期間中にLHCの初期の結果が出たら、準安定荷電粒子の証拠の有無に応じて、上の2つにフィードバックすると共に、実験結果に基づいた素粒子模型・初期宇宙シナリオの構築を進める。
1年目にあたる今年度は、準安定荷電粒子の具体的候補として、グラビティーノをLSPに持つ超対称標準模型におけるスタウNLSPを念頭に考えながら研究を進めた。まず【1】に関しては、準安定荷電粒子(ここではスタウ)が通常の熱的生成で作られたと考えると7Li問題の解決に必要な数に足りないため、非熱的生成によるシナリオを考え、論文にまとめた。一方【2】に関しては、スタウの寿命測定と崩壊モード解析について調べた。生成されたスタウはほとんどLHCの検出器を突き抜けて外に出ていってしまうため、その崩壊を見る事は出来ない。しかし中には十分に遅いスタウも生成され、それらは検出器内で止まる。この「中に止まる」スタウがターゲットとした提案を行い、論文にまとめた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Lepton Flavor Violation and Cosmological Constraints on R-parity Violation2010

    • 著者名/発表者名
      M.Endo, K.Hamaguchi, S.Iwamoto
    • 雑誌名

      Journal of Cosmology and Astroparticle Physics 1002

      ページ: 32

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Non-thermal Gravitino Dark Matter in Gauge Mediation2009

    • 著者名/発表者名
      K.Hamaguchi, R.Kitano, F.Takahashi
    • 雑誌名

      Journal of High Energy Physics 0909

      ページ: 127

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Measuring lifetimes of long-lived charged massive particles stopped in LHC detectors2009

    • 著者名/発表者名
      S.Asai, K.Hamaguchi, S.Shirai
    • 雑誌名

      Physical Review Letters 103

      ページ: 141803

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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