研究課題
本研究においてはJ-PARC E15/E17実験の装置をほぼそのまま利用して静止K^-反応においてΛ(1405)状態の性質を調べることを目的とした。理論的研究の進展と実験装置の適性を踏まえ、標的を交付申請時の液体3Heより液体重陽子に変更した上で平成21年7月のJ-PARC PACに実験提案書を提出した(J-PARC P30)。その研究期間の平成21年度から22年度にかけては、交付申請書の研究実施計画に記載されているように先行して実行されるE17実験の準備を進行した。平成21年度においては申請者及び本研究計画の担当分としてE17及び本研究で利用する静止K反応向けにK1.8BRビームラインのKビーム調整を進行し、22年度には調整をさらに進める事に加えて主たる検出器系であるCDSの校正をK^-ビームを利用して実施してビームライン及び実験装置全体の健全性/適性を確認した。J-PARCのビーム供給の事情により平成22年度末時点で先行するE17実験のデータ取得の時期が確定しておらず、年度末の地震の影響も甚大であるため本研究向けのデータ取得時期は未定である。
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EPJ Web of Conferences
巻: 3 ページ: 07014
Mini-Proceedings, ECT^* Workshop, Haronic Atoms and Kaonic Nuclei
ページ: 30