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本件は、磁性体を装荷しない陽子シンクロトロン用高周波加速空胴の研究開発を目的としている。当該年度では、以下の項目について研究開発を行った。
1.抵抗体の製作
ハイパワー試験に耐えうる抵抗体として、空胴に必要な抵抗値を持つ直接水冷方式の抵抗体の製作を行った。
2.高周波加速空胴のハイパワー試験
昨年度製作した高周波加速空胴に、上記で製作した水冷抵抗を装着し、1kW程度の高周波でCW運転を行った。その結果、必要な加速周波数帯域において、ハイパワーにおいても加速電圧を連続して発生できることを確認した。また、インダクタンスを構成するコイルについて温度測定を行い、自然空冷でハイパワー試験を行えるレベルであることを確認した。
3.ビーム計算
昨年度の研究結果より、本空胴においては加速軸と垂直方向にも電場が発生する特徴があるため、ビーム計算によりどの程度影響があるのかを見積もった。その結果、垂直方向にビーム太さを大きくする影響があることが分かり、この影響を抑えなければならないことが分かった。
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