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2010 年度 実績報告書

基準偏光源の開発と受信機最適化による原始重力波起源のCMB偏光成分の探索研究

研究課題

研究課題/領域番号 21740205
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

長谷川 雅也  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (60435617)

キーワード宇宙背景放射 / インフレーション / 偏光
研究概要

本研究では、宇宙背景放射(CMB)偏光観測に用いる観測機器の精密較正のための基準偏光源の開発を行う。この基準偏光源は、エコソーブと呼ばれる黒体輻射源を冷却して10K程度の黒体輻射を発生し、それを金属板で反射させる事でCMBを模擬した偏光波を発生させる物である。従来の偏光源では主に液体窒素を用いてエコソーブを冷却しているが、77Kという温度は、実際の観測サイトでの環境(~10K)と大きくかけはなれているため、実験室でのコミッショニングを困難にしていた。次世代のCMB実験では1000個以上の検出器を扱うため、実験室での性能評価とそれを元にした観測計画(スキャン方法等)の設計は不可欠であり、実際の観測環境を再現する較正源が求められる。
本年度は、昨年度作成したプロトタイプシステムの原理検証として、実際にQUIET実験で用いている検出器を使い、予想通り偏光波が生成できている事を確認した(10Kの強度で~100mKの偏光波を生成する較正源は世界初である)。また、実際に検出器の較正を行い、次世代のCMB実験が要求する精度での較正が可能である事を確認した。来年度は、QUIET-II用の検出器の性能評価を行うと共に、システム開発の結果を論文にまとめて報告する。また、国際学会等での報告やウェブ等での情報発信を継続して行う。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [学会発表] QUIET Phase-IIに向けた偏光検出器開発の現状2011

    • 著者名/発表者名
      長谷川雅也
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      新潟大学(会場での質疑は無し)
    • 年月日
      2011-03-25
  • [学会発表] QUIET Phase-IIに向けた偏光検出器テストシステムの開発2010

    • 著者名/発表者名
      長谷川雅也
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      九州工業大学
    • 年月日
      2010-09-13
  • [備考]

    • URL

      http://cmb.kek.jp

  • [備考]

    • URL

      http://cbr.kek.jp

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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