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2009 年度 実績報告書

電極表面における水素発生ダイナミクスの第一原理シミュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 21740228
研究機関東北大学

研究代表者

濱田 幾太郎  東北大学, 原子分子材料科学高等研究機構, 助教 (80419465)

キーワード物性理論 / 表面・界面物性 / 触媒・化学プロセス / 燃料電池 / 水素
研究概要

水素発生反応は電気化学において最も基礎的な反応として知られている。またこの反応は近年エネルギー問題に関連して注目を集めている水素燃料電池とも密接に関連しており工業的応用の観点からも重要な反応である。しかしながら、その反応の見た目の単純さに関わらず、反応の微視的機構はいまだ明らかにされていない。今後、より高効率の水素燃料電池触媒を開発するためには、水素発生における触媒金属や溶媒分子である水の役割を明らかにし、反応の微視的機構を解明することが重要である。そのため、本研究では最も基礎的な触媒である白金表面上での水素発生反応の素過程を第一原理分子動力学シミュレーションで明らかにすることを目的とする。さらに活性化障壁を求めることにより、反応ダイナミクスを反応速度論へ展開させることも本研究の重要な課題である。
水素発生反応のダイナミクスを議論するためには反応経路の決定が必要不可欠である。本年度は白金(111)電極上の水素発生反応におけるHeyrovsky、並びにTafel過程について、先ず、電圧印可しない分子動力学シミュレーションを実行し、これらの反応経路の探索を行った。その結果、両者の反応の可能な経路を明らかにすることに成功した。またTafel反応については活性化障壁の見積もりもできつつある。今後、電圧印可下におけるHeyrovsky過程のシミュレーションとその活性化障壁の電圧依存性を調べることで白金(111)電極上での水素発生ダイナミクスの全容解明を試みる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Interaction of water with a metal surface : Importance of van der Waals forces2010

    • 著者名/発表者名
      I.Hamada, K.Lee, Y.Morikawa
    • 雑誌名

      Phys.Rev.B 81

      ページ: 115452-1-6

    • 査読あり
  • [学会発表] First-principles Study of Clean and Hydrogen Preadsorbed Rh(111)Surfaces2009

    • 著者名/発表者名
      濱田幾太郎、森川良忠
    • 学会等名
      ISSP11
    • 発表場所
      生命の森リゾート(千葉県長生郡)
    • 年月日
      2009-10-13
  • [学会発表] 金属上への水吸着に対するファン・デルワールス力の影響2009

    • 著者名/発表者名
      濱田幾太郎、森川良忠
    • 学会等名
      日本物理学会秋季大会
    • 発表場所
      熊本大学(熊本市)
    • 年月日
      2009-09-25

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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