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2009 年度 実績報告書

レーザー光を導入したNMR測定装置を用いた蛋白質ダイナミクス測定

研究課題

研究課題/領域番号 21740230
研究機関大阪大学

研究代表者

濱田 格雄  大阪大学, 大学院・理学研究科, 特任助教 (80379148)

キーワード光物性 / NMR / レーザー / 分光 / 構造変化
研究概要

本年度は、光スイッチング化合物の合成・物性評価ならびにNMR装置へのレーザー光の導入およびその最適化を目指し研究を進めてきた。
光スイッチング化合物の合成・物性評価では、蛋白質をモデル化した化合物の合成を行い、光反応を調べるなどし、成果を論文として報告した。レーザー光導入に関しては、プローブならびにサンプル管の検討を行った。その結果、レーザー光導入に関わる光導波管の設計を行い、購入した。さらにサンプル管についても反射率を上げるため表面に銀メッキ(銀鏡化)を施すなどしたものを数本作製した。しかし、NMRについては、プローブの故障という不運に遭ったため、レーザー光導入の最適化までは至っていない。故障は、パルス制御基板で起こっており、外部パルス導入によるものの可能性も考えられたため、今後、メーカーとの連携も強め、この経験を活かし、NMRのパルス制御テクニックを含め、装置全体に渡っての理解と操作ができるように進めたい。なお、プローブ故障に伴い、Varianの協力により光導入プローブそのものの情報検索・検討も進めることができた。20年前に作られたCIDNPプローブ以降開発は進んでいないことが分かったこととプローブの内部構造についての情報を得ることができた。これらの情報も加味した上で、プローブが本格稼働を開始できそうな6月以降レーザー光導入を本格化させる予定である。さらに、今回、NMRはVarian社製(四月よりAgilent)を使用しているのだが、アメリカのメーカーゆえ、情報のやり取りの難しさだけでなくプローブをアメリカ本国へ送付したため日数的ロスも発生した。国内にはJEOLがあり、装置開発も含め情報のやり取りをすることを理学部を通じて検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Color regulation and stabilization of chromophore by Cys69 in photoactive yellow protein active center.2009

    • 著者名/発表者名
      K.Okamoto, N.Hamada, T.Okamura, K.Ueyama, H.Yamamoto
    • 雑誌名

      Organic Biomolecular Chemistry 7(18)

      ページ: 3782-3791

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Investigation of the effect of the NH…OC hydrogen bond from Cys69 to PYP chromophore using novel active-center model compound2009

    • 著者名/発表者名
      K.Okamoto, N.Hamada, T. Sumi, T.Okamura, K.Ueyama, H.Yamamoto
    • 雑誌名

      Chemistry Letters Vol.38(5)

      ページ: 456-457

    • 査読あり
  • [学会発表] Pump-Dump-蛍光スペクトルにおけるRed-edge dumping[III]2009

    • 著者名/発表者名
      市田秀樹, 中村亮介, 濱田格雄, 兼松泰男
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2009-09-27

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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