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2011 年度 実績報告書

レーザー光を導入したNMR測定装置を用いた蛋白質ダイナミクス測定

研究課題

研究課題/領域番号 21740230
研究機関大阪大学

研究代表者

濱田 格雄  大阪大学, 産学連携本部, 特任講師 (80379148)

キーワード光物性 / NMR / レーザー / 分光 / 構造変化
研究概要

本格的なレーザーとの同期を取った形での測定の準備段階で終了してしまった。ファイバー導入を用いた光照射による測定は可能となった。また低分子あるいはポリマーであるが、光反応測定を行うことにより、化合物の物性あるいは光特性を特定することはできた。これらは論文あるいは学会発表の成果として報告することができた。また、分光グループとの共同研究を進め、特に光受容蛋白質であるPYP(Photoactive Yellow Protein)の光異性化から始まる構造変化過程を新しいラマン分光法による結果を得た。しかし、この測定でもNMRを用いた測定への応用につなげることはできなかった。
初年度、昨年度と報告を続けてきた、光によるスイッチング化合物については、可視領域での光スイッチングには成功したわけだが、赤外制御を目指した研究では、想定していた強い赤外発生ができず、NMR測定以前の分光測定による光反応の確認ができないままでいる。しかし、現在赤外発生の開発には成功しており、この測定については、引き続き行う予定である。
また光受容蛋白質であるLOVについては、本学理学研究科宇宙・地球科学専攻の久冨准教授との共同研究を開始しており、大腸菌での大量培養系を用いた、発色団の交換反応には成功した。さらに申請者が研究代表となり久冨准教授が研究分担者として来年度基盤Cへの採択もされたことから、本格的に測定することとなった。これまでこの若手Bで得られた成果をさらに発展させていく予定である。
さらに、NMR装置を巡る環境であるが、正式にAgilent社が本学テクノアライアンス棟に協働研究部門に拠点を作ったため距離が近づきアドバイス等々を受け易い環境となり、こちらも大いに活用していきたいと考えている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Emission Properties of Cyclodextrin Dimers Linked with Perylenediimide-Effect of Cyclodextrin Tumbling2012

    • 著者名/発表者名
      Y. Takashima, Y. Fukui, M. Otsubo, N. Hamada, H. Yamaguchi, H. Yamamoto, A. Harada
    • 雑誌名

      Polymer Journal

      巻: 44 ページ: 278-285

    • DOI

      DOI:10.1038/pj.2011.128

    • 査読あり
  • [学会発表] 光受容蛋白質における光異性化構造ダイナミクスの研究2012

    • 著者名/発表者名
      中村亮介、濱田格雄、兼松泰男、阿部健太、吉澤雅幸
    • 学会等名
      物理学会(第67回年次大会)
    • 発表場所
      関西学院大学
    • 年月日
      2012-03-24
  • [学会発表] 飛石型共役系ポリマーの合成と光エネルギー変換システムへの応用(41)2011

    • 著者名/発表者名
      西邨翔太、青田浩幸、松本昭、兼松泰男、市田秀樹、濱田格雄
    • 学会等名
      第60回高分子討論会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2011-09-30

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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