研究課題
若手研究(B)
パイロクロア酸化物Tb_2Ti_2O_7は、極低温まで長距離秩序を示さず、詳細な基底状態はまだ理解されていない。最近、この基底状態は、古典的なスピンアイス配置が量子力学的に混成した、量子スピンアイス状態であるという理論的な提案がなされた。我々は[100],[110],[111]方向の極低温磁化、比熱測定よりスピンアイス同様の異方性の存在を観測し、幾何学的フラストレーションを示唆する磁気プラトーの存在を確認した。また、未解明の比熱異常が量子スピンアイス状態への相転移である可能性を示唆する実験結果を得た。
すべて 2010 2009 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)
PhysicaC Vol.470
ページ: 525
J.Phys.Soc.Jpn. vol.79
ページ: 063704
http://denshi-server.phys.se.tmu.ac.jp/