研究課題
若手研究(B)
f電子系化合物における超伝導と磁性の関連性を調べるため、強磁性超伝導体UCoGeにおいて核磁気共鳴法による研究を行った。合成条件の異なる複数の試料で測定を行った結果、いずれの試料でも強磁性転移温度付近で強磁性と常磁性との相分離が確認されること、また残留抵抗比の増加と共に強磁性相の割合が増加することがわかった。また強磁性相の増加には必ずしも単結晶試料である必要がないことも判明した。超伝導の体積率も残留抵抗比と共に増加しており、以上の結果はこの系の超伝導出現において、強磁性相の存在が本質的に重要であることを示唆している。
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J.Phys : Conf.Seri in press
J.Phys.Soc.Jpn. 79
ページ: 053704