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2010 年度 実績報告書

全地球姿トモグラフィー

研究課題

研究課題/領域番号 21740323
研究機関東京大学

研究代表者

竹内 希  東京大学, 地震研究所, 准教授 (90313048)

キーワード地球内部構造 / トモグラフィー / グローバル地震 / 下部マントル / マントル対流 / Direct Solution Method
研究概要

本研究の目的は、高精かつ高解像度のトモグラフィーモデルから、全地球の化学組成構造及び温度構造を制約することである。代表者の世界最先端のトモグラフィー手法を活用し、地球内部構造に関するほぼすべての地震学的パラメータを同時推定する。特に内部不連続面の性質(シャープネス・コントラスト)も未知パラメータとして推定することにより、化学組成構造に対する新たな情報源を作り出すことに主たる目的とする。本年度は、本研究計画により明らかにすべきターゲットとなる構造的特徴を選定すべく、詳細なアレイ解析を実施した。本年度の成果を以下に列挙する。第一に、日本の広帯域アレイデータを解析し、volumetricな速度不均質とD"不連続面のtopographyに良い相関があることを明らかにし、成果を国際論文誌で発表した(Takeuchi and Obara 2010, PEPI)。第二に、日本の短周期アレイデータによりコアフェーズを解析し、内核のvolumetricな速度不均質と減衰構造に特徴的な相関があることを明らかにし、成果を国際論文誌に発表した(Iritani et al.2010, GRL)。第三に、日本近傍の広帯域海底地震計データを解析し、下部マントルに急激な速度勾配や化学組成不均質が存在することを示唆した(竹内ら2010,連合大会)。以上の成果により、今後はこれらの特徴を意識しつつ、地球内部対流の詳細な描像の解明を目的とし、必要な理論波形計算手法を開発しながら、当初の研究計画通りの研究を実施すべきという結論を得た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Fine-scale topography of the D" discontinuity and its correlation to volumetric velocity fluctuations2010

    • 著者名/発表者名
      Takeuchi, N., Obara, K.
    • 雑誌名

      Phys.Earth Planet.Int.

      巻: 183 ページ: 126-135

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Seismic attenuation structure of the top half of the inner core beneath the northeastern Pacific2010

    • 著者名/発表者名
      Iritani, R., 他2名
    • 雑誌名

      Geophys.Res.Lett.

      巻: 37 ページ: L19303

    • 査読あり
  • [学会発表] 広帯域海底地震計データから示唆される下部マントルの急激な速度勾配2010

    • 著者名/発表者名
      竹内希, 他4名
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合大会
    • 発表場所
      幕張メッセ(invited)
    • 年月日
      2010-05-26

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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