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2012 年度 研究成果報告書

ITP-FT法およびDC-FT法による中期更新世テフラの火山ガラスの高精度年代測定

研究課題

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研究課題/領域番号 21740365
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 地質学
研究機関立正大学

研究代表者

青木 かおり  立正大学, 大学院・地球環境科学研究科, 研究員 (30513163)

研究期間 (年度) 2009 – 2012
キーワードテフロクロノロジー / 第四紀学 / 年代測定
研究概要

本研究で、ITP-FT法およびDC-FT法による年代測定のための顕微鏡システムを導入し,年代標準試料の系統誤差の算出および繰り返し計測を継続しその信頼度を検討した.反射光を用いることで,測定対象となるフィッション・トラックの形状が鮮明になったことから、トラックの大きさを計測する作業の効率があがり、さらに測定精度が向上した.ITP-FT法およびDC-FT法で新たに年代測定を行ったテフラについて、その年代測定値の精度と他の年代測定値との比較に基づいて年代の確度について検討をする必要があるため、平成21年度に北西太平洋~ベーリング海を対象とした研究航海で採取された海底コア試料中のテフラ試料(138試料)について、化学組成分析を行った。現在、それらの分析値を精査して、上記の年代測定を行うテフラ試料と対比される可能性のあるテフラの有無を検討しているところである。これまでのところ、北西太平洋におけるテフラの層序と放射年代値や海底堆積物の酸素同位対比層序や生物相序等と比較したところ、ITP-FT法およびDC-FT法による中期更新世火山灰(テフラ)の火山ガラスのフィッション・トラック年代測定は整合的であり、本方法は火山ガラスの年代測定を行う上できわめて有為な方法であると考えられる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 日本列島周辺の深海 底に分布するテフラ.2011

    • 著者名/発表者名
      青木かおり
    • 雑誌名

      月刊地球

      巻: 13 ページ: 745-751

  • [学会発表] The outlook ofフィッション・トラック年代測定は整合的で あり、本方法は火山ガラスの年代測定を行う 上できわめて有為な方法であると考えられ る。本研究で、明らかになった問題点としては、 ITP-FT 法および DC-FT 法による年代測定は、きわめて時間がかかるということである。作tephrochronology in the northwestPacific, the Sea of Japan and the Sea of Okhotsk. Eos Trans. AGU, 91(26), Ocean Sci. Meet. Suppl., Abstract, GO45A-07. (poster)2010

    • 著者名/発表者名
      Aoki, K.
    • 学会等名
      February中期更新世火山灰(テフラ)の火山ガラスの22th-26th,2010
    • 発表場所
      Ocean Sciences Meeting, Portland, Oregon, USA
    • 年月日
      20100000
  • [学会発表] International Union forQuaternary Research, Mid-congress of業の効率化のため、いくつかのプロセスを自INTAV "Active Tephra 2010", 9thMay-17th動化していく必要性があることが認識され た。計測中に発生するミスは、年代を計算す るときの誤差に直結する問題であるので、そ の低減化には最も注意を払わなくてはならない。作業過程での記録を丹念にとることで、 ミスは問題が無い程度に低減できるものの、 作業効率は圧倒的に悪くなった。この点を解 決するには、試料ステージを高精度に移動しその移動回数を記録する自動試料ステージMay2010

    • 著者名/発表者名
      Aoki, K
    • 学会等名
      middle to lateQuaternary tephrochronology in the northwest Pacific
    • 発表場所
      the Sea of Japan and the Sea of Okhotsk. (oral)
    • 年月日
      20100000
  • [学会発表] ITP-FT 法と DC-FT 法によるガラス試料 の年代測定,箱根高原ホテル2009

    • 著者名/発表者名
      青木かおり
    • 学会等名
      質量分析学会同位体比部会
    • 年月日
      2009-12-02
  • [学会発表] 火山ガラスの化学組成に基づく テフラ層の対比のための統計的手法の適用とその問題点,幕張メッセ2009

    • 著者名/発表者名
      青木かおり
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2009年大会
    • 年月日
      2009-05-21

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公開日: 2014-08-29   更新日: 2014-12-11  

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