研究課題
若手研究(B)
地球の核に相当する圧力である数百万気圧という圧力領域で、実験に使用できる圧力スケールを確立した。これを踏まえたうえで、地球核を構成すると考えられるFe、Fe_<90>Ni_<10>、Fe_<87.9>Ni_<4.4>Si_<7.7>、Fe_<88.1>Ni_<9.1>S_<2.8>といった合金の300万気圧に及ぶ高圧下における結晶構造や結晶軸比の温度依存性、圧縮率を調べた。その結果、地球内核はhcp構造の合金で構成されている可能性が高いこと、内核の地震波速度異方性が、地球の自転軸方向に結晶のc軸方向が選択配向することで説明されうること、内核に硫黄が含まれる場合はその密度はhcp-Fe-5 at.%Ni-4.8-7.3 at.%Sの組成で説明されうることを明らかにした。
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