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2009 年度 実績報告書

ペルフルオロフェニル基の特性を利用した不斉有機酸触媒の開発とアリル化反応への応用

研究課題

研究課題/領域番号 21750087
研究機関東北大学

研究代表者

椴山 儀恵  東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (80447127)

キーワードブレンステッド酸 / アリル化 / イミン / アリルシラン / クロチルシラン / 不斉合成
研究概要

本研究は、金属・キラルブレンステッド酸触媒による新規ホモアリルアミン合成法の開発を主題に、以下の研究計画に準じ21年度の研究を遂行した。
(1)光活性キラルブレンステッド酸触媒の設計・開発
(2)アリルトリメチルシランとイミン類との櫻井-細見アリル化反応への応用
(3)触媒反応系についての評価
(4)クロチル化反応への展開
(1)高活性キラルブレンステッド酸触媒の設計・開発:ペルフルオロフェニル基の強力な電子求引性と特異的なスタッキング相互作用に着目し、ペンタフルオロフェニル基を有する、新規キラルリン酸触媒の合成を試みた。種々検討し、MOM-(R)-BINOLおよびMeO-(R)-H8BINOLから誘導した光学活性ペルフルオロリン酸の合成法を確立することができた。
(2)(3)(4)アリルトリメチルシランとイミン類との櫻井-細見アリル化反応への応用と評価:得られた新規リン酸触媒を用いて、イミン類への櫻井-細見アリル化反応を試みた。反応は、ベンゾイル基を有するアシルイミンとアリルトリメチルシランを用い、種々の反応溶媒中、1当量のキラルリン酸触媒存在下で行った。いずれの溶媒を用いた場合でも反応は円滑に進行し、ベンゾイル基を種々検討したところ、3,5位にtert-ブチル基を有するベンゾイルイミンを用いた場合に、エナンチオ選択性が飛躍的に向上し、最高99%eeで目的生成物が得られた。また、本触媒系はクロチル化反応にも有効であり、良好なジアステレオかつエナンチオ選択性で、1,2位置換型ホモアリルアミンを与えた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] キラルブレンステッド酸によるイミン類へのジアスレレオかつエナンチオ選択的細見-櫻井アリル化反応2010

    • 著者名/発表者名
      西本隼人
    • 学会等名
      日本化学会第90春季年会
    • 発表場所
      近畿大学本部キャンパス
    • 年月日
      2010-03-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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