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2010 年度 実績報告書

立体特異性変換によるアクリレート系ブロックコポリマーの多重立体規則性制御

研究課題

研究課題/領域番号 21750125
研究機関大阪大学

研究代表者

北浦 健大  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教 (80452407)

キーワードブロック共重合 / 立体特性重合 / アクリレート / メタクリレート / ステレオコンプレックス / 熱可塑性エラストマー
研究概要

前年度に引き続き、メタクリル酸エステルのステレオブロックポリマーおよびコポリマーの合成法の確立に注力し、構造評価、特性について検討した。Me_3SiOLiを添加剤とするメタクリル酸メチル(MMA)のイソタクチック(it-)特異性リビング重合と、アルキルアルミニウムビス(2,6-ジ-tertブチルフェノキシド)[RAl(ODBP)2]を用いるシンジオタクチック(st)特異性重合の組み合わせにより、立体規則性が高く分子量分布の狭いステレオブロックポリMMAが得られることをこれまでに明らかにしている。この手法を応用し、MMA以外のメタクリル酸エステルについてもステレオブロックポリマーの合成が可能であることを明らかにし、その特性についても検討した。
前述の手法を用い、極性官能基を有するメタクリル酸2-ヒドロキシエチル(HEMA)のステレオブロックポリマーの合成を行った。得られたポリマーの分子量分布は比較的狭く、高立体規則性のイソタクチックブロックとシンジオタクチソクブロックからなるステレオブロックポリマーであり、本合成法の広い適用性が示された。通常のHEMAポリマーは水に溶けにくいものであるが、イソタクチックポリマーは低温で水に溶解する。ステレオブロックpoly(HEMA)もst-ブロックの重合度の小さいものは、低温の水に可溶であった。MMAとメタクリル酸ベンジル(BnMA)からなる立体規則性が高く分子量分布の狭いステレオブロック共重合体st-PMMA-block-st-PBnMAの合成と、その溶液中の会合特性についてNMRおよび光散乱測定から検討した。その結果、トルエン中ではPMMAブロックとPBnMAブロックがユニット比で1:1のステレオコンプレックスを形成し、これが主に分子間で起こることにより直線上の超分子会合体を形成していることを明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Stereoblock and triblock(co)polymers of(meth)acrylates2010

    • 著者名/発表者名
      T.Kitaura, T.Kitayama
    • 学会等名
      Pacifichem 2010
    • 発表場所
      ホノルル(USA)
    • 年月日
      2010-12-19
  • [学会発表] Stereoblock polymethacrylates synthesis, stereocomplex formation and properties2010

    • 著者名/発表者名
      T.Kitaura, M.Yamazaki, T.Kitayama
    • 学会等名
      8^<th> Hellenic polymer symposium
    • 発表場所
      クレタ(ギリシャ)
    • 年月日
      2010-10-28
  • [学会発表] ステレオブロック共重合体のステレオコンプレックス形成による超分子ポリマー形成-ブロック長とその比が会合状態に及ぼす影響2010

    • 著者名/発表者名
      山崎真輝, 北浦健大, 北山辰樹, 田中紘平, 佐藤尚弘
    • 学会等名
      第59回高分子討論会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2010-09-15

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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