ジヒドロキシナフタレンのベントコア・チオエーテル末端鎖を分子設計の中心として駆使し様々な新規強誘電・反強誘電性液晶の発現の確認に成功した.1,7ージヒドロキシナフタレンのコアを用い、メソゲンの長さを通常五員環から七員環に伸ばした系では、スメクチック層方向に平行な自発分極を有するSmAP相が確認され、新規in-planeスウィッチング液晶材料として期待が集まる.さらに同じくナフタレンコアにチオエーテル末端鎖を導入した系では新規強誘電カラムナー相が確認され、その相構造の解明が行われた.これら新規強誘電相の発現はサイエンス・応用の両面において新たな材料となることが期待される.
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