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2009 年度 実績報告書

超低硫黄燃料製造のための高活性貴金属リン化物触媒の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21750158
研究機関室蘭工業大学

研究代表者

神田 康晴  室蘭工業大学, 大学院・工学研究科, 助教 (70447085)

キーワード貴金属 / リン化物 / 水素化脱硫 / チオフェン
研究概要

環境保護の観点から、石油系燃料中の硫黄分のさらなる低減が求められている。石油中の硫黄分の除去を行う水素化脱硫(HDS)プロセスには硫化処理が施されたCoMo/Al_2O_3系触媒が用いられているが、この触媒の表面構造はいまだに明らかにされていない。新規の水素化脱硫触媒としてリン化物、窒化物、炭化物などが注目されている。一方、これまでに申請者は高活性な貴金属(NM)系触媒の開発に成功している。そこでリン化物とNM触媒の特性を併せ持つ貴金属リン化物系脱硫触媒の可能性に着目し、高い脱硫活性と水素の使用量を抑えた触媒を開発する。
平成21年度は、以下のことを明らかにした。
1.NM-P/siO_2触媒の昇温還元(TPR)スペクトルおよびXRDの結果から,水素還元後に貴金属リン化物が生成することがわかった。また、導入したGC(FPD)の分析結果から,リンの一部は水素還元中にホスフィンになることが明らかとなった。
2.チオフェンのHDS反応に対するNM-P/SiO_2触媒の活性はNMの種類によって異なり、活性の序列はRh>Pd>Ru>Ptとなった。
3.Rh-P触媒のHDS活性に対する担体効果について検討した。その結果、活性の序列はSiO_2≒TiO_2>MgO>Al_2O_3となり、SiO_2およびTiO_2がRh-P触媒の担体として優れていることを明らかにした。さらに、SiO_2およびTiO_2を複合化した担体(Ti-SiO_2)を用いることで高活性化が可能であることがわかった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] リン化ロジウム触媒の水素化脱硫特性-SiO_2担体に対するTi修飾の効果-2010

    • 著者名/発表者名
      中田圭輔, 天満千智, 神田康晴, 小林隆夫, 杉岡正敏, 上道芳夫
    • 学会等名
      化学系学協会北海道支部 2010年冬季研究発表会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2010-01-26
  • [学会発表] 貴金属リン化物触媒の調製と水素化脱硫活性2010

    • 著者名/発表者名
      天満千智, 中田圭輔, 神田康晴, 小林隆夫, 杉岡正敏, 上道芳夫
    • 学会等名
      化学系学協会北海道支部 2010年冬季研究発表会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2010-01-26
  • [学会発表] 貴金属リン化物触媒の調製とHDS反応に対する特性2009

    • 著者名/発表者名
      天満千智, 中田圭輔, 神田康晴, 小林隆夫, 杉岡正敏, 上道芳夫
    • 学会等名
      石油学会 第39回石油・石油化学討論会
    • 発表場所
      アクトシティ浜松
    • 年月日
      2009-10-22
  • [学会発表] リン化ロジウム触媒の本素化脱硫活性に与える担体効果2009

    • 著者名/発表者名
      中田圭輔, 天満千智, 神田康晴, 小林隆夫, 杉岡主敏, 上道芳夫
    • 学会等名
      石油学会 第39回石油・石油化学討論会
    • 発表場所
      アクトシティ浜松
    • 年月日
      2009-10-22
  • [学会発表] 水素化脱硫反応に対する貴金属リン化物の触媒特性2009

    • 著者名/発表者名
      中田圭輔, 天満千智, 神田康晴, 小林隆夫, 杉岡正敏, 上道芳夫
    • 学会等名
      触媒学会 第104回触媒討論会
    • 発表場所
      シーガイヤ
    • 年月日
      2009-09-27
  • [学会発表] リン添加担持ロジウム触媒の脱硫活性に与える担体の影響2009

    • 著者名/発表者名
      中田圭輔, 天満千智, 神田康晴, 小林隆夫, 杉岡正敏, 上道芳夫
    • 学会等名
      化学系学協会北海道支部 2009年夏季研究発表会
    • 発表場所
      苫小牧工業高等専門学校
    • 年月日
      2009-07-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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