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2010 年度 実績報告書

高価数イオンを伝導種とする固体電解質の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21750208
研究機関大阪大学

研究代表者

田村 真治  大阪大学, 工学研究科, 助教 (80379122)

キーワードイオン伝導 / 固体電質 / 4価イオン / スズイオン / ナシコン型構造
研究概要

本研究では新規な4価イオン伝導体の開発、さらには『固体中を伝導できるイオンの最高価数』を明らかにすることを目的とし、4価イオン伝導に適した新規結晶構造の探索と、固体中を伝導できる4価イオンの種類およびそのイオン伝導性の評価を目指した。
平成21年度の成果により、価数変化のしやすいTi^<4+>イオン、および共有結合性の強いGe^<4+>イオンも固体中を伝導できることが明らかにしたことから、平成22年度は、新規な4価イオン伝導体として、価数変化も起こしやすくかつ、共有結合性も強いイオンであるSn^<4+>イオンを伝導イオン種とする固体電解質の開発を目指した。
結晶構造としてイオン伝導に適したナシコン型構造を選択し、かつ5価以上の高価数イオンであるNb^<5+>、P^<5+>、W^<6+>イオンを含有するSn(Nb<1-x>W_x)(PO_4)_3を合成した結果、Sn^<4+>イオンの価数変化に伴う電子伝導も見られず、純粋なイオン伝導を示すSn^<4+>イオン伝導体の開発に成功した。
平成21年度および22年度の成果により、それまでに固体中を伝導することが実証されていたZr^<4+>、Hf^<4+>イオンに加え、価数変化のしやすいTi^<4+>イオン、共有結合性の強いGe^<4+>イオン、さらには価数変化も起こしやすく共有結合性も強いSn^<4+>イオンも固体中を伝導できることが明らかとなり、伝導4価イオン種の候補が大幅に増大した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Enhancement of Hf^4+ Ion Conductivity in a NASICON-Type Solid2010

    • 著者名/発表者名
      N.Nunotani, M.Sawada, S.Tamura., N.Imanaka
    • 雑誌名

      Bull.Chem.Soc.Jpn.

      巻: 83 ページ: 415-418

    • 査読あり
  • [学会発表] 4価のスズイオンを伝導種とする新規な固体電解質2011

    • 著者名/発表者名
      布谷直義、田村真治、今中信人
    • 学会等名
      電気化学会第78回大会
    • 発表場所
      神奈川県(横浜市)
    • 年月日
      2011-03-30
  • [学会発表] 四価のハフニウムイオンを伝導種とする新規な固体電解質2010

    • 著者名/発表者名
      布谷直義、田村真治、今中信人
    • 学会等名
      第36回固体イオニクス討論会
    • 発表場所
      宮城県(仙台市)
    • 年月日
      2010-11-26

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公開日: 2012-07-19  

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