熱応答性超分子イオンゲルの調製と構造色スイッチング機能の発現

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21750217
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 高分子・繊維材料
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 野呂 篤史 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (90377896)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• キーワード: 超分子イオンゲル / 超分子ポリマーゲル / 水素結合 / イオン液体 / 粘弾性 / 温度応答性

研究概要

両末端官能性高分子と多官能性高分子(擬似架橋剤)とをイオン液体中で混合することにより水素結合性超分子イオンゲルを調製した。擬似架橋剤の濃度を濃くしていくと、ある濃度でゲル化した。水素結合性官能基化学両論比がつり合うとき、最も応答性のよい熱可逆性超分子イオンゲルが得られた。さらに擬似架橋剤の官能基数を増やしていくと、擬似架橋剤濃度が等しいにも関わらずゲル化温度が上昇した。溶媒のない環境下での水素結合性超分子ポリマーゲル作製も試み、これを実現した。

研究成果

• [雑誌論文] Simple Preparation of Supramolecular Polymer Gels via Hydrogen Bonding by Blending Two Liquid Polymers (2011)
  • 著者名/発表者名: Noro, Atsushi ; Hayashi, Mikihiro ; Ohshika, Akihisa ; Matsushita, Yushu
  • 雑誌名: SOFT MATTER 7 ページ: 1667-1670
  • 査読あり
• [雑誌論文] Preparation and Morphology Control of Block Copolymer/Metal Salt Hybrids via Solvent-Casting by Using a Solvent with Coordination Ability (2010)
  • 著者名/発表者名: Noro, Atsushi ; Sageshima, Yoshio ; Arai, Shigeo ; Matsushita, Yushu
  • 雑誌名: Macromolecules 43 ページ: 5358-5364
  • 査読あり
• [雑誌論文] 水素結合性超分子ゲルの調製とその粘弾性挙動 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野呂篤史
  • 雑誌名: ケミカルエンジニヤリング 55 ページ: 675-679
• [雑誌論文] Gelation Mechanism of Thermoreversible Supramacromolecular Ion Gels via Hydrogen Bonding (2009)
  • 著者名/発表者名: Noro, Atsushi ; Matsushita, Yushu ; Lodge, Timothy P.
  • 雑誌名: Macromolecules 42 ページ: 5802-5810
  • 査読あり
• [雑誌論文] Thermoreversible Morphology Transition from Block-Type Supramacromolecules via Hydrogen Bonding in an Ionic Liquid (2009)
  • 著者名/発表者名: Noro, Atsushi ; Yamagishi, Hajime ; Matsushita, Yushu
  • 雑誌名: Macromolecules 42 ページ: 6335-6338
  • 査読あり
• [学会発表] 超分子ポリマーゲルの分子デザインと温度応答力学特性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野呂篤史
  • 学会等名: 2010高分子・ハイブリッド材料研究センター(PHyM)若手フォーラム
  • 発表場所: 仙台(口頭)
  • 年月日: 2010-12-06
• [学会発表] 水素結合性超分子イオンゲルの調製とその粘弾性挙動 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野呂篤史、大鹿彰久、Timothy P.Lodge、松下裕秀
  • 学会等名: 田中豊一記念シンポジウム2010
  • 発表場所: 京都(口頭)
  • 年月日: 2010-11-20
• [学会発表] 温度応答性を有した水素結合性超分子イオンゲルの調製とその粘弾性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 大鹿彰久、野呂篤史、松下裕秀
  • 学会等名: 第4回物質科学フロンティアセミナー
  • 発表場所: 名古屋(ポスター)
  • 年月日: 2010-11-19
• [学会発表] 2種の液状ポリマーからなる超分子ポリマーゲルの調製とその粘弾性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 林幹大、野呂篤史、松下裕秀
  • 学会等名: 第四回物質科学フロンティアセミナー
  • 発表場所: 名古屋(ポスター)
  • 年月日: 2010-11-19
• [学会発表] 水素結合により架橋された超分子イオンゲルの調製と温度応答性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 大鹿彰久、野呂篤史、松下裕秀
  • 学会等名: 第4回ソフトマター物理若手勉強会
  • 発表場所: 大阪(ポスター)
  • 年月日: 2010-11-13
• [学会発表] 明確な分子設計に基づいた水素結合性超分子ゲルの調製とその粘弾性評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野呂篤史
  • 学会等名: 第4回ソフトマター物理若手勉強会
  • 発表場所: 大阪(口頭)
  • 年月日: 2010-11-12
• [学会発表] 水素結合性超分子イオンゲルの調製とその熱可逆応答性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 大鹿彰久、野呂篤史、松下裕秀
  • 学会等名: 第41回中部化学関係学協会支部連合秋季大会
  • 発表場所: 豊橋(口頭)
  • 年月日: 2010-11-07
• [学会発表] 両末端官能性ポリマーと多官能性ポリマーからなる水素結合性超分子ゲルの調製とその粘弾性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 林幹大、野呂篤史、松下裕秀
  • 学会等名: 第58回レオロジー討論会
  • 発表場所: 仙台(口頭)
  • 年月日: 2010-10-06
• [学会発表] 水素結合性超分子イオンゲルの調製とその熱可逆特性評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野呂篤史、大鹿彰久、松下裕秀、TimothyP.Lodge
  • 学会等名: 第58回レオロジー討論会
  • 発表場所: 宇仙台(口頭)
  • 年月日: 2010-10-05
• [学会発表] 水素結合性超分子イオンゲルの調製とその温度応答性制御 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野呂篤史、大鹿彰久、Timothy P.Lodge、松下裕秀
  • 学会等名: 第59回高分子討論会
  • 発表場所: 札幌(口頭)
  • 年月日: 2010-09-15
• [学会発表] イオン液体中での水素結合性超分子ゲルの調製とその熱可逆応答性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 大鹿彰久、野呂篤史、松下裕秀
  • 学会等名: 第133回東海高分子研究会講演会
  • 発表場所: 愛知県蒲郡(ポスター)
  • 年月日: 2010-09-03
• [学会発表] 2種類の液状高分子からなるバルク超分子ゲルの調製と粘弾性評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 林幹大、野呂篤史、松下裕秀
  • 学会等名: 第133回東海高分子研究会講演会
  • 発表場所: 愛知県蒲郡(ポスター)
  • 年月日: 2010-09-03
• [学会発表] ABブロック共重合体/Cホモポリマーからなる水素結合性超分子イオンゲルのゲル化機構 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野呂篤史、松下裕秀、Timothy P.Lodge
  • 学会等名: 第59回高分子学会年次大会
  • 発表場所: 横浜(ポスター)
  • 年月日: 2010-05-27
• [学会発表] 末端官能性ポリマーと複数官能基を有するポリマーからなる水素結合性超分子ゲルの調製 (2010)
  • 著者名/発表者名: 林幹大、野呂篤史、山岸一、松下裕秀
  • 学会等名: 第59回高分子学会年次大会
  • 発表場所: 横浜(ポスター)
  • 年月日: 2010-05-27
• [学会発表] 熱可逆的超分子イオンのゲル化機構-水素結合性架橋剤の重合度依存性- (2010)
  • 著者名/発表者名: 野呂篤史、大鹿彰久、松下裕秀
  • 学会等名: 日本レオロジー学会第37年会
  • 発表場所: 東京(口頭)
  • 年月日: 2010-05-14
• [学会発表] Thermoreversible Morphological Behavior of Block Supramacromolecules via Hydrogen Bonding in an Ionic Liquid (2010)
  • 著者名/発表者名: Atsushi Noro, Hajime Yamagishi, Yushu Matsushita
  • 学会等名: 239th ACS National Spring Meeting
  • 発表場所: San Francisco, CA, USA.(poster)
  • 年月日: 2010-03-21
• [学会発表] Thermoreversible Transition between Nanophase- and Macrophase-Separation from Block Supramacromolecules via Hydrogen Bonding in an Ionic Liquid (2010)
  • 著者名/発表者名: Atsushi Noro, Hajime Yamagishi, Yushu Matsushita
  • 学会等名: 2010 APS March Meeting
  • 発表場所: Portrand, OR, USA.(oral)
  • 年月日: 2010-03-16
• [学会発表] 水素結合性超分子イオンゲルが形成するモルフォロジーとその温度制御 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野呂篤史、松下裕秀、Timothy Lodge
  • 学会等名: 第27回PFシンポジウム
  • 発表場所: つくば(ポスター)
  • 年月日: 2010-03-08
• [学会発表] 非共有結合を組込んだ高分子材料のナノ構造と粘弾性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野呂篤史
  • 学会等名: 山形大学懇談会
  • 発表場所: 山形県米沢(口頭)
  • 年月日: 2010-02-08
• [学会発表] Effects of Cross-Linker Amount on Thermoreversible Supramacromolecular Ion Gels via Hydrogen Bonding (2009)
  • 著者名/発表者名: Atushi Noro, Yushu Matsushita, Timothy Lodge
  • 学会等名: The 1^<st> FAPS Polymer Congress
  • 発表場所: Nagoya, Japan.(oral)
  • 年月日: 2009-10-21
• [学会発表] 水素結合性超分子イオンゲルのゲル化機構 (2009)
  • 著者名/発表者名: 野呂篤史、松下裕秀、Timothy Lodge
  • 学会等名: 第57回レオロジー討論会
  • 発表場所: 山口県宇部(口頭)
  • 年月日: 2009-10-07
• [学会発表] 多点イオン結合を用いたグラフト型超分子の調製とそのナノ構造制御 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大鹿彰久、野呂篤史、高野敦志、松下裕秀
  • 学会等名: 第58回高分子討論会
  • 発表場所: 熊本(口頭)
  • 年月日: 2009-09-16
• [学会発表] 熱可逆性超分子イオンゲルのゲル化機構-水素結合性架橋剤の濃度依存性- (2009)
  • 著者名/発表者名: 野呂篤史、松下裕秀、Timothy Lodge
  • 学会等名: 58回高分子討論会
  • 発表場所: 熊本(口頭)
  • 年月日: 2009-09-16
• [学会発表] 高分子からなる超分子 -非共有結合による材料複合化、ナノ構造形成、粘弾性制御- (2009)
  • 著者名/発表者名: 野呂篤史
  • 学会等名: 09年第1回高分子基礎物性研究会
  • 発表場所: 大阪(口頭)
  • 年月日: 2009-06-25
• [学会発表] 高分子からなる水素結合性超分子ゲルのゲル化機構-架橋剤の濃度依存性- (2009)
  • 著者名/発表者名: 野呂篤史、松下裕秀、Timothy Lodge
  • 学会等名: 第58回高分子学会年次大会
  • 発表場所: 神戸(口頭)
  • 年月日: 2009-05-29
• [学会発表] 多点イオン結合を用いたグラフト型超分子の調製とそのナノ相分離構造 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大鹿彰久、野呂篤史、高野敦志、松下裕秀
  • 学会等名: 第58回高分子学会年次大会
  • 発表場所: 神戸(口頭)
  • 年月日: 2009-05-27
• [図書] ブロックコポリマー系(自己組織化ハンドブック) (2009)
  • 著者名/発表者名: 松下裕秀、野呂篤史
  • 総ページ数: 127-130
  • 出版者: 株式会社NTS
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://morpho.apchem.nagoya-u.ac.jp/member-noro.html