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2009 年度 実績報告書

環状多分岐高分子のナノ空孔を利用する屈折率制御ポリマーの創製

研究課題

研究課題/領域番号 21750223
研究機関神奈川大学

研究代表者

宮坂 誠  神奈川大学, 工学部, 特別助手 (90468893)

キーワードハイパーブランチポリマー / 低屈折
研究概要

本研究課題である低屈折率ポリマーの開発手法として、モノマーの持つ空孔と多分岐骨格による分子内空隙といった分子の構造の利用した、分子の低密度化により低屈折率達成を目指す。ポリマー骨格による効果は、含フッ素ハイパーブランチポリマーを用いて検討を行った。トリエポキシ化合物とジオール類との重付加反応により合成し、その屈折率について対応する直鎖状ポリマーと比較したところ、ハイパーブランチポリマーは高い芳香族含有率を有するにもかかわらず、対応する直鎖状ポリマーよりもわずかではあるが低い屈折率を有することを明らかにした。また、含フッ素量により屈折率の制御が可能であることも併せて確認した。モノマーとして購入または比較的簡便に方法で合成できるものとして、シラン類やダブルデッカー型シルセスキオキサンに着目しポリマー合成を行った。(A_2+B_n)法を用い、シラン誘導体(A_2モノマー)とη^-ビニルシラン化合物(B_nモノマー,n=2,3,4)を白金触媒を用いたヒドロシリル化反応により、分岐度の異なる種々のポリカルボシランを合成した結果、得られたポリマーのガラス転移点は室温以上であり、nの増加に伴い、屈折率の値は減少する傾向を示した。一方ダブルデッカー型シルセスキオキサンの様な嵩高いモノマーを用いた場合、現在までのところおよそ1.49という屈折率が得られている。これらシルセスキオキサンを含むハイパーブランチポリマーは剛直で多くの空隙を持つ構造のため、比較的大きな熱光学係数を示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] A_2+B_n法によるポリカルボシランの合成と性質2009

    • 著者名/発表者名
      藤原祐輔、宮坂誠、工藤宏人、西久保忠臣
    • 学会等名
      第58回高分子討論会
    • 発表場所
      熊本
    • 年月日
      20090916-20090918

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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