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2010 年度 実績報告書

環状多分岐高分子のナノ空孔を利用する屈折率制御ポリマーの創製

研究課題

研究課題/領域番号 21750223
研究機関神奈川大学

研究代表者

宮坂 誠  神奈川大学, 工学部, 助手 (90468893)

キーワードハイパーブランチポリマー / 低屈折率
研究概要

本研究課題である低屈折率ポリマーの開発手法として、モノマーの持つ空孔と多分岐骨格による分子内空隙といった分子の構造の利用した、分子の低密度化により低屈折率達成を目指す。大きな空隙を有するハイパーブランチポリマーの合成を目的としてp-tert-ブチルカリックス[8]アレーン(BCA[8])と酢酸クロリドとの反応により部分アセチル化された多官能性モノマー(BCA[8]-OH_<3.5>)を合成し、その後、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(BPGE)とBCA[8]-Acとの重付加反応により、ハイパーブランチポリマーの合成条件について詳細に検討を行った。さらに、得られた重合条件に基づき、末端にメタクリロイル基を有し、主鎖にBCA骨格を有するハイパーブランチポリマーの合成とそれらの光反応性および屈折率特性について評価を行った。得られたポリマーの屈折率特性について評価を行ったところ、対応する直鎖状ポリマーおよびハイパーブランチポリマーと比較してカリックスアレーン骨格由来の環状構造の影響と思われる屈折率の低減を示した。10個の炭素がダイヤモンドの構造と同様に配置され機械的強度に優れているアダマンタン骨格を主鎖に有する含フッ素ハイパーブランチポリマーの合成と、得られたポリマーの熱特性および屈折率特性について検討を行った。得られたポリマー屈折率はn_D=1.47-1.50の範囲で反応溶液濃度の増加に伴い上昇した。また、分子量分布も濃度の増加に伴い増加していたことから、ミクロゲルの生成による、屈折率の上昇を示唆していると考察した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件)

  • [雑誌論文] Synthesis of Hyperbranched Fluorinated Polymers with Controllable Refractive Indices2011

    • 著者名/発表者名
      M.Miyasaka, N.Koike, Y.Fujiwara, H.Kudo, T.Nishikubo
    • 雑誌名

      Polym.J.

      巻: 43 ページ: 325-329

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Synthesis and Characterization of Hyperbranched Polymer Consist of Silsesquioxane Derivatives2010

    • 著者名/発表者名
      M.Miyasaka, Y.Fujiwara, H.Kudo, T.Nishikubo
    • 雑誌名

      Polym.J.

      巻: 42 ページ: 799-803

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Synthesis of Hyperbranched Polycarbonate by Novel Polymerization of Di-tert-butyl Tricarbonate (DTBC) with 1,1,1-Tris(4-hydroxyphenyl)ethane (THPE)2010

    • 著者名/発表者名
      M.Miyasaka, T.Takazoe, H.Kudo, T.Nishikubo
    • 雑誌名

      Polym.J.

      巻: 42 ページ: 852-859

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Synthesis of Polycarbosilanes by A_2+B_n(n=2,3, and 4) Type Hydrosilylation Reaction and Evaluation of Their Refractive Index Properties2010

    • 著者名/発表者名
      H.Kudo, Y.Fujiwara, M.Miyasaka, T.Nishikubo
    • 雑誌名

      J.Polym.Sci., Part A : Polym.Chem.

      巻: 48 ページ: 5746-5751

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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