研究課題
若手研究(B)
光学分野において、反射防止膜、光導波路への需要から、低屈折率のポリマーの開発は重要な課題の一つである。高透明性、低屈折、低複屈折、小さい光伝達損失といった物性を有すフッ素系ポリマーがその代表的な材料であるが、環境問題との関係から市場においても脱フッ素化の流れが見られる。工業的な観点からも、フッ素代替物での低屈折率材料の開発は非常に重要な研究課題である。このような背景のもと、新規低屈折ポリマー創製のルートとして、多官能性環状モノマー(ダブルデッカー型シルセスキオキサン、カリックスアレーン、アダマンタン)から得られる多分岐高分子(HBP)により発現するユニークな分子内空隙(小さな密度)に着目した低屈折率化を検討したところ、HBPが対応する直鎖状または環構造を用いないモノマーからなるHBPと比較して低い低屈折率を示すことを明らかにした。本研究の研究成果の概要を以下に記載するが、得られた成果の詳細は以下に記載した学術論文として公表した。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)
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